ニューヨークのブロンクスにある、以前から中の様子をみてみたかった巨大な邸宅、アンドリュー・フリードマン・ホーム (Andrew Freedman Home) を訪れてみました。アンドリュー・フリードマン・ホームは、地域コミュニティーの憩いのカルチャースペースであると共に、アートギャラリーでもあり、現代アートの特別展が開催されています。館内の廊下にも様々な作品が飾られていて、2階はアーティストのスタジオとなっています。この日は、オープンハウスニューヨークで、オープンスタジオが行われていて、アーティストたちの日常の様子も垣間見ることができました。
アンドリュー・フリードマン・ホームは、サウスブロンクスの大通り、グランドコンコース沿いにある歴史ある建物です。以前 アンドリュー・フリードマン の記事で詳しく紹介したことがありますが、アンドリュー・フリードマンさんの遺言により建設された、財産を失ってしまった元お金持ちのための家、というちょっと風変わりなアパートだった建物です。現在では、ローカルたちの憩いのカルチャー&アートスペースとなっています。
ブロンクスは、グラフィティやヒップホップなどストリート系カルチャーの発祥地として知られていますが、そんなストリート系アートを中心としたアートスペースとなっています。入口を入ってすぐ大小二つのギャラリーがあります。広々とした大広間のギャラリーでは、それぞれ個性的なアーティスト達の作品が並んでいます。
現在、大広間のギャラリーで開催されている特別展は、EVOLUTION: Forging Forward と題された女性アーティストたちのグループ展です。
どの作品も、ニューヨークでウォールアートとして描かれていそうな個性的な作品です。
映画のシーンのようなアートや、

釘付けになってしまうカッコいいアート作品などがあります。
もう一つのギャラリーでは、Alice Mizrachi さんの個展、SEA: My Journey が行われていて、海をテーマとした作品が展示されていました。両特別展共に、2019年11月30日までの開催です。
ギャラリーの他、廊下にも思わず注目してしまう様々な作品が飾られています。赤と青の対比が、美しいペアの作品。
70-80年代にかけて流行した、地下鉄グラフィティアートのミニ版です。現在、道を挟んで向かいにある、ブロンクス美術館 では、地下鉄アートをはじめとしたストリートアート展が開催されています。
Jasper John のような感じで、アメリカ国旗をモチーフとした作品。
印象的な、思わず気になってしまう作品がまだまだあります。
2階は、アーティスト達のスタジオがあり、廊下には、おそらくここのアーティスト達のものと思われますが、様々な作品が飾られています。スタジオスペースもさすがアーティストらしく、それぞれ個性的なものになっています。

はっとするような現実以上に美しい写実的な作品も。
街中のストリートアートとして見かけたことがある作品もありました。
アーティストさんのスタジオも何軒か覗いてみました。こちらは、少し Kehinde Wiley さんを彷彿とさせる、西洋美術的な描き方で、モチーフはアフリカ系の人物画を中心とするアーティストさんでした。
いかにもスタジオという感じの臨場感ある雰囲気です。フィギュアがあったり、色々なスニーカーがあったりとアーティストたちの興味が反映されていました。
たくさんの猫が飼われていて、猫屋敷のような雰囲気です。
庭でくつろいでいると、猫がやって来ます。
お屋敷の回りの壁にもウォールアートが描かれています。
アンドリュー・フリードマン・ホーム
Andrew Freedman Home
1125 Grand Concourse, The Bronx, NY 10452 地図
通りを挟んで、すぐ向かいにあるブロンクス美術館と一緒に訪れるのもおすすめです。
地下鉄アート&グラフィティ NYのストリートアート展 ブロンクス美術館で開催中!Bronx Museum of the Arts
アンドリュー・フリードマン・ホームから歩いて10分程で ヤンキースタジアム があります。また、最近、話題となっている ジョーカーの階段 (Joker Stairs) もあります。現在、上映中の人気映画、ジョーカーで登場した階段 (地図) も近く、歩いて10分程です。
ニューヨークを舞台にした、今話題の映画、ジョーカーの予告編は、こちらです。
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