パリの2階建ての観光バス、ビッグバスパリ (Big Bus Paris) で、パリの街を周遊して楽しんできました。ビッグバスは、ニューヨークをはじめ、世界の主要都市でもお馴染みの、ホップオンホップオフ、乗り降り自由のダブルデッカー観光バスですが、パリでも人気の観光バスで、観光スポットはもちろん、美しい街並みを、見晴らしのいいオープンスペースの2階席からゆっくりと楽しむことができます。そんな気持ちのいいパリを風をきって走る、開放感のあるパリの観光バスの旅を紹介します。
ビッグバスパリ Big Bus Paris
パリの乗り降り自由の2階建て観光バス、ビッグバスパリは、パリの主要観光名所をもれなく回ってくれる便利なバスです。ニューヨークのビッグバス も利用したことがありますが、2階部分には屋根や窓がないオープンスペースの開放感のあるダブルデッカーバスで、パリの景色と雰囲気を存分に楽しむことができます。このバスの2階席は写真好きには絶好の撮影環境で、パリの街の写真撮影も楽しめます。ホップオンホップオフバスなので、降りたい場所で何度でも下車し、再び乗車することができます。特に、お天気のいい日は、大人気になっていましたが、混み具合に応じて本数を増やしているようで、たくさんバスが走っていました。
ビッグバスの路線ルートの地図です。
パリのビッグバスでは、2つのルートがあります。
メインとなるのは、ハイライト目白押しのコース、レッドラインです。モンマルトルを訪れたい場合、もう一つのコース、ブルーラインがありますが、時間がなければレッドラインだけでも十分満足感があります。
① レッドライン(パリ中心の見どころを網羅したコース)
エッフェル塔
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シャン・ド・マルス公園
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オペラ座(オペラ・ガルニエ)
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ルーブル美術館 (ピラミデ)
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ポンデザール(Pont des Arts)
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ノートルダム大聖堂
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オルセー美術館
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シャンゼリゼ通り(凱旋門)
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グラン・パレ
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トロカデロ (Trocadéro)
② ブルーライン(モンマルトルを中心にパリ北部を周るコース)
ルーブル美術館 (ピラミデ)
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モンマルトル (Montmartre) ムーランルージュやサクレクール寺院などがある人気エリア
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パリ北駅 (Gare du Nord)
パリの大人気スポットを巡るレッドルート
バスはどこのバス停からでも乗ることができますが、一番おすすめの乗り場はギャラリエ前のオペラ座のバス停からの乗車です。次の停車場所が、ビッグバスパリのオフィスで一番お客さんが多く乗ってくるので、一足早く乗車しておくのがおすすめです。オペラ座のバス停から乗るお客さんも多いこともあり、チケットの発券などバスの乗車前にスムーズに手続きをしてくれます。この日はオペラ座からの乗客は多く、最初ほとんど空っぽだったバスが、このバス停だけでかなり席が埋まってしまい、満席ではありませんでしたが、2階で選べる席の数は少なくなっていました。
オペラ座(オペラ・ガルニエ)
オペラ座のバス乗り場は裏手のギャラリエ近くにバス停があります。バスが出発するとオペラ座の正面の方へとバスは走ってきて、立派な美しい正面からの姿を楽しむことができます。
楽しいパリの街の景色が始まります。パリの美しい街並みは、ニューヨークのグラマ氏―、アッパーイーストサイド、アッパーウエストサイドなどでも似ている雰囲気が感じられますが、やはりパリは本場な感じで、ニューヨークはパリの影響を受けているのがわかります。
パリらしい建物と美しい街並み。
ルーブル美術館
ルーブル美術館近くのピラミデのストップが、レッドラインとブルーラインが唯一交差している乗り換えができる場所になります。
ここには、ビッグバスパリのオフィスがあるため、特に、有名スポットを巡るレッドラインには、たくさんの人が乗って来ます。
しばらくすると、大きな立派な建物の中へと、バスが入っていきます。
どこかと思ったら、あのルーブル美術館です。世界一大きなミュージアムとして知られている、ルーブル美術館の目の前に立つ有名なピラミッドの景色が見られます。
セーヌ川と美しい橋の景色もバスから楽しめます。途中、ルーブル美術館と Institut de France を結ぶ歩行者専用の橋、ポンデザール (Pont des Arts) で下車することができます。
ノートルダム大聖堂
いつも大行列ができている、パリの必見スポットのノートルダム大聖堂。ノートルダム大聖堂のバス停で降りる人も多く、やはり人気の場所となっています。
パリの街を見回る馬に乗ったお巡りさんもいて、バスの2階席からは色々な街の様子を見て楽しむことができます。
オルセー美術館
セーヌ川左岸を川沿いに走って行くと、次に出てきたのが、美しい建築のオルセー美術館です。昔駅だった建物がミュージアムになったオルセー美術館は、とても開放感のある、見どころいっぱいの世界でもトップクラスの人気を誇るミュージアムとなっています。
さらにセーヌ川左岸を進んで行くと、国会の下院が行われている Palais Bourbon が出てきます。1728年に完成し、その後、ナポレオンにより列柱が追加されたそうです。
橋の反対側は、美しいオベリスクがシンボルとなっているコンコルド広場です。
コンコルド広場には、金の装飾が美しく輝く噴水もあり、パリの街の豪華な景色が楽しめます。
パリの有名な大通り、シャンゼリゼ通り!
2階建てバスで走り抜けるシャンゼリゼ通りは爽快です。真正面にはあの、凱旋門が待っています。
凱旋門
いよいよ凱旋門の目の前までやってきました。
バスで、ここから凱旋門をぐるりと一周します。
凱旋門を真横から見たり。
凱旋門を真正面から見たり。この場で降りなくても十分なくらい、凱旋門をじっくり見ることができました。
グランパレ
次に見えてきたのは、またまた美しい建築のグランパレ (Grand Palais) です。1900年に開催されたパリ万博時に建てられた巨大な建物で、中には、特別展が開催されるいくつかの展示スペースと科学技術博物館があります。
グランパレの向かいには、同時期に建てられたプティパレ (Petite Palais) があり、こちらも宮殿のような巨大な建物です。パリ市立美術館 (City of Paris Museum of Fine Arts) が入っています。
アレクサンドル3世橋周辺は、夜通し行われるパリの文化的イベント、ホワイトナイトの会場の一つだったため、アートが飾られていたりと色々と準備の様子が見られました。この橋からはエッフェル塔も見られます。
ファーマーズマーケットの様子もちらりとバスの上から見えました。活気があって、パリに住んでいる人々の生活が垣間見れて面白いです。
トロカデロ
次にバスが到着した場所、トロカデロは、エッフェル塔の北側にあるエッフェル塔の絶景スポットとして有名な場所です。ここで降りる人がとても多かったですが、本当に美しいエッフェル塔の姿が見られました。
エッフェル塔
トロカデロからのエッフェル塔で喜んでいたところ、バスはもっともっとエッフェル塔へと近づくように走っていきます。
大きい!迫力のエッフェル塔です。全員、上を見上げて写真撮影!
シャン・ド・マルス公園
次もエッフェル塔の絶景スポットとして有名な場所、エッフェル塔の南側にあるシャン・ド・マルス公園です。水の景色と、緑の芝生、青い空が映える、美しい公園で、エッフェル塔の絶景が見られます。
バスは走り続け、次に出てきたのは、ゴージャスなセリーヌではなく、ナポレオンのお墓と軍事博物館がある Les Invalides という豪華な場所です。
バスに乗ってパリの街を巡っていると、紅葉が始まりかけている、こんなパリの光景にも出会えます。街中にこういう美しい広場があるのがパリらしくて素敵です。
てっぺんには、ナポレオン像がそびえ立つ、チュイルリー公園の北側にある Vendôme Column。こんなヨーロッパならではの景色も色々と見られます。
パリ中心北部モンマルトルを巡るブルーライン
レッドラインと比べると、ハイライト的なスポットは少なく、距離も短いブルーラインですが、パリの人気観光地である、モンマルトル方面まで連れて行ってくれます。
ムーランルージュの前にやってきました。
パリ北駅やパリ西駅を経由します。
ブルーラインでは、同じパリの街並みでもレッドラインとは、また違った景色を見ることができ、時間があれば乗車してみるといいと思います。ただし、中心部を巡るレッドラインの方が、景色や見どころともに充実しているので、あまり時間がない場合は、そちらに集中する方がいいかもしれません。
今回は1日だけバスに乗って楽しんできましたが、乗ったままぐるりとパリの街を一周する楽しみ方をする場合は1日で十分です。途中ランチを食べに行ったり、数か所観光する余裕もあります。今回1日券を持っていたのですが、バスに乗る時に€10追加で2日券にアップグレードできるよ、と案内されたので、各観光地で下車しながらゆっくり見て回りたい場合はアップグレードする手もありそうです。
パリは、街の区画が大きい街で、見どころ盛りだくさんな上に、大きなミュージアムも多いので、観光で本当にたくさん歩きます。普段からニューヨークでも結構歩くことが多いですが、やはり旅行中の短期間で、集中して毎日歩き回るのはなかなか大変でした。そんな時に乗ったビッグバスが随分楽で快適で、観光を楽しみながらも、しっかり休憩もできて、有意義な時間になりました。
パリで訪れてよかった、おすすめ観光スポットとグルメはこちらです!
パリ旅行では美しい場所と美味しいものがたくさんあって絶景とグルメの旅でした。