アラバマ州最大の都市、バーミンガム (Birmingham) は、アメリカ南部の魅力を楽しめる街です。バーミンガムはもともと採鉱や鉄鋼業、鉄道などで栄えた都市のため、ちょっと昔のブルックリンのような、インダストリアルなカッコいい雰囲気のスポットがあるため、写真好きにもおすすめの場所です。アメリカ南部の街、バーミンガムは、アメリカ公民権運動の歴史を知る上でも知っておきたい重要な都市でもあります。意外と知られていない、アメリカ南部の街、バーミンガムの観光見どころやグルメなど、旅行者におすすめのスポットを紹介します。

アラバマ州バーミンガム

アラバマ州のバーミンガムは、アメリカ南部のアラバマ州最大の都市です。すぐお隣には、ジョージア州のアトランタがあり、車で2時間程の位置にあります。最近では、旅行でアメリカの大都市を訪れるとどこも凄い数の旅行者で大変な賑わいとなっているのですが、ここバーミンガムは、比較的空いていて、南部のアメリカらしい落ち着いた、のんびりとした過ごし方ができ、逆に新鮮な楽しみ方ができます。
アラバマ州バーミンガムの空港は、バーミンガムシャトルズワース国際空港 (BHM) です。
バーミンガムのホテルは、Elyton Hotel Autograph Collection に泊まりました。立地もサービスも申し分なく、とてもいいところでした。

バーミンガム美術館

アラバマ州バーミンガムは、なかなか見どころが多い街です。そんなバーミンガムでお気に入りだったスポットのひとつが、こちら、バーミンガム美術館 (Birmingham Museum of Art) です。

バーミンガム美術館 (Birmingham Museum of Art) は、入場料が無料で、さらに駐車場まで無料なのですが、とても充実した素晴らしいコレクションのミュージアムで驚きました。今まで見たことがない位の豪華なウェッジウッドのコレクションがたくさんあり、さらに日本やアジアなどの歴史的な遺品、古典的なヨーロッパやアメリカのアート、そしてコンテンポラリーアートまで、見どころ満載でとても楽しむことができるおすすめの美術館です。

フォトジェニックなスロスファーネス Sloss Furnaces

インダストリアルシティのバーミンガムらしいユニークなスポットが、スロスファーネス (Sloss Furnaces) です。国定歴史建造物 (National Historic Landmark) や国家歴史登録財 (National Register of Historic Places) にも指定されており、かつての製鉄所が保存され、見学できるようになっています。かっこいい写真を撮るのが好きな人にもおすすめのスポットです。Sloss Furnaces では、ミュージアムも併設されていて、鉄を使ったアート作りも盛んに行われています。

Sloss Furnaces を空からみると、全体像はこんな感じになっています。

バーミンガム・ダウンタウンと公民権運動歴史トレイル

バーミンガムの街の中心である、ダウンタウンには、公民権運動の歴史的な場所を巡ることができる、バーミンガム公民権運動歴史トレイル (The Birmingham Civil Rights Heritage Trail) があります。

バーミンガムの街には、高層ビルはそれ程多くはないのですが、1912年に建てられた John Hand Building　など、国家歴史登録財 (National Register of Historic Places) に指定されているような趣のある歴史的なビルがあります。

ダウンタウンには、1891年に建てられた見事な教会、ファースト・ユナイテッド・メソジスト教会 (First United Methodist Church) もあり、19世紀後半から20世紀初頭、アメリカが大きく成長した時代に栄えた様子が伺えます。

ケリーイングラムパーク Kelly Ingram Park

バーミンガムのダウンタウンの中心に、バーミンガム公民権運動歴史トレイル (The Birmingham Civil Rights Heritage Trail) スポットのひとつである、ケリーイングラム公園 (Kelly Ingram Park) という歴史的な公園があります。

園内には、キング牧師像や 1963年に起こった教会爆破事件で犠牲になった少女像など、公民権運動の行われた時代の様子が伝わってくる、印象的な彫刻などがあちらこちらに置かれています。

16番街バプティスト教会 16th Street Baptist Church

ケリーイングラム公園 (Kelly Ingram Park) のお隣には、白人至上主義グループによる教会爆破事件の現場となった教会、16番街バプティスト教会 (16th Street Baptist Church) があります。

建物内には、ちょっとした展示があり、教会内部の様子も見学することができます。

アトランタの公民権人権センターでも大きく取り上げられていましたが、公民権運動の流れに大きな影響を与えた事件でした。

公民権人権センターアトランタの新ミュージアムで学ぶ自由と平等の歴史 National Center for Civil and Human Rights

バーミンガム公民権運動博物館 Birmingham Civil Rights Institute

16番街バプティスト教会に隣接して、バーミンガム公民権運動博物館 Birmingham Civil Rights Institute があり、公民権運動に関する様々な展示を見学することができます。

バーミンガム植物園

アラバマ州のバーミンガムには無料で訪れることができる素晴らしい植物園、バーミンガム植物園 (Birmingham Botanical Gardens) もあります。春の美しい花園のほかに、日本庭園などもあります。

バーミンガム植物園　Birmingham Botanical Garden
2612 Lane Park Rd, Birmingham, AL 35223　地図
営業時間：毎日 7AM-6PM　（日の出から日の入りまで）
入場料：無料

バーミンガム動物園

植物園の隣には、550種類もの動物がいる、バーミンガム動物園 (Birmingham Zoo) があります。
子連れ旅行の際には一緒に訪れてみるのもおすすめです。

バルカンパーク

ダウンタウンから少し離れた丘の上に、バルカンパーク (Vulcan Park) という、目立つ巨大な像がある印象的な公園があります。ダウンタウン方面の景色を一望できる展望スポットになっています。

公園の中央には、かつて博覧会に出展されたという巨大な鉄のバルカン像が立っています。塔の上の像のところまで、エレベーターで上ることもできます。隣接するミュージアムと合わせて、Vulcan Park & Museum となっていて、公園内は自由にお散歩できます。

アラバマ州バーミンガムにある自由の女神像

こんなところに自由の女神！と驚いてしまいましたが、アラバマ州のバーミンガムになんと、ニューヨークでお馴染みの自由の女神像がいました。こちらは自由の女神のレプリカ像で、ちょうど桜に囲まれた素敵な自由の女神の景色を見ることができました。
ニューヨークの本物の自由の女神と比べてみても、アラバマ州バーミンガムの自由の女神のレプリカもなかなかよくできています。

レインボーカラートンネル

夜になると様々な色に光り輝く、レインボーカラートンネル (Rainbow LED Tunnel) もあります。何気ない見どころですが、意外と面白いです。何にもないところですが、車でこのトンネルを通っていく途中、カラフルな光が変化していく様子が見られます。

レインボーカラートンネル (Rainbow LED Tunnel)
1 14th St S, Birmingham, AL 35203 地図

ピジッツフードホール Pizitz Food Hall

全米中で急増中のフードホールですが、アラバマ州バーミンガムにもあります。バーミンガムのダウンタウンの中心に、ピジッツ・フードホール Pizitz Food Hall という人気のグルメスポットがあります。アメリカ南部ではあまり見かけない、ポケやファラフェル、フォー、ラーメンなど幅広いジャンルのお店も入っているので、定番南部料理以外を食べたいな、という時にもおすすめです。隣には、2時間無料の駐車場もあり便利です。
ルイスバー (The Louis bar) のハッピーアワー（月-金 3-6PM）に、クラフトカクテルを楽しむのもおすすめです。

アラバマ州のバーベキューBBQは、ホワイトソース

アメリカ南部名物と言えば、バーベキューですが、実は、それぞれの州でバーベキューに特徴があります。アラバマ州のバーベキューで特別なのが、チキンによく合うマヨネーズとビネガーを中心としたホワイトソースです。バーミンガムで訪れたアメリカ南部料理のお店、Saw’s Juke Joint では、フライドチキンにホワイトソースがかかっていてそんな組み合わせの一品も美味しかったです。また、アメリカ南部ならではの創作の一品として、アイスティに長時間漬けてあげたチキンもあり、それも結構好きでした。