ニューヨーク5番街トランプタワー前に Black Lives Matter の壁画登場！

アメリカでは、ジョージフロイドさん事件をきっかけに、ブラック・ライブズ・マター (Black Lives Matter) の運動が盛り上がっています。そんな運動の象徴となっているのが、6月初旬にワシントンDCのホワイトハウス近くの道に描かれた、巨大な黄色い文字 Black Lives Matter で、その後、ニューヨーク各地をはじめ、全米の様々な場所に描かれて来ました。そして、昨日、7月9日、話題となっていた壁画が、とうとうニューヨークの五番街のトランプタワー前に描かれ、お披露目されました。

ニューヨークの五番街には、歴史的な建物が多く立ち並んでいますが、そんな中、一際目立つ、黒いモダンな建物が、1983年に完成したトランプタワーです。アメリカの現大統領、トランプさんの家で、現在は会社の本拠地になっていますが、大統領になる前に住んでいた場所です。

昨日、7月9日、トランプタワーの目の前の道路、五番街の一角の 56ストリートと 57ストリートの間を車両通行禁止にし、ブラック・ライブズ・マター (Black Lives Matter) の壁画が描かれました。

描かれたのは、巨大な黄色い “Black Lives Matter” の文字す。
ニューヨークの他のエリアに描かれた壁画よりも、実はこの五番街のものは、小さ目です。描けるのが一区画だったため、通常のサイズより小さな壁画となっています。

トランプタワーは、上を見上げてみるとこんな黒塗りガラスの58階建ての高層ビルになっています。下の階は商業スペースやパブリックスペースになっていて、上は、居住用のコンドとなっています。セキュリティはとても厳重です。

ニューヨークの五番街、トランプタワーの目の前。

トランプタワーのお隣には、ティファニー本店、そして、その向こうにはルイヴィトンと、ニューヨークの高級ショッピング街の五番街です。

背景には、ルイヴィトンのレインボーが輝いています。

五番街にお洒落なレインボー登場！ニューヨーク虹色の6月

五番街の中心に描かれた話題の壁画と言うことで、みんな写真撮影に夢中でした。

五番街の一部が完全に歩行者天国に。車を気にせず、5番街の写真を撮ることもできました。

話題の壁画と言うことで、たくさんの人が続々とやって来ていました。

BLM の壁画は、昨日、7月9日朝から描き始め、ニューヨーク市長の Bill de Blasio さんもノリノリで参加したようです。大統領のトランプさんは、もちろん、自分の建物の前に Black Lives Matter の壁画が描かれることには反対でした。この壁画はヘイトの象徴だ、と言っていましたが、大統領の家の前に、嫌がっている壁画を描いてしまう、その自由奔放さが、なんとも自由の国、アメリカらしい光景です。
中国では絶対に許されない光景かもしれませんが、そんな中国に、急速に飲み込まれつつある香港の動向が気になります。

Our city isn’t just painting the words on Fifth Avenue. We’re committed to the meaning of the message. #BlackLivesMatter pic.twitter.com/VE6MT80qDI

— Mayor Bill de Blasio (@NYCMayor) July 9, 2020

壁画は、こんな風に描かれました。

And that’s how it’s done.#BlackLivesMatter pic.twitter.com/XfED9qVLBG

— City of New York (@nycgov) July 10, 2020

“Black Lives Matter” の壁画は、ワシントンDCのホワイトハウスの北にあるラファイエットスクエアの北側の道、現在は、Black Lives Matter Plaza と名付けらている道に描かれて以来、アメリカ各地に登場しています。

ニューヨークの Black Lives Matter の壁画は、ブルックリンの Bedford–Stuyvesant が第一号で、その後、市内各地に描かれています。
先日、スタテンアイランドでも壁画を見かけました。
フェリーターミナル側、セントジョージに巨大な “Black Lives Matter” が描かれています。