ニューヨークのマンハッタンは、周囲を水に囲まれた水辺の島ですが、意外となかったのが砂浜のビーチです。そんなマンハッタンに、今週、初のパブリックビーチが誕生しました。場所は、マンハッタンの西側、ハドソン川沿いのハドソンリバーパークの最新スポット、ガンズヴールトペニンシュラ (Gansvoort Peninsula) という名前の新しい公園で、早速、夏が戻って来たかのような素晴らしい陽気の日に、たくさんのニューヨーカーがくつろぎにやって来ていました。青々とした芝生と白い砂浜のコントラストが美しい水辺の憩いのスポットになっています。
ニューヨークには、数多くのおすすめのお散歩コースがありますが、中でも、近年、急速に整備が進められているのが、マンハッタンのダウンタウンからミッドタウンにかけてのハドソン川沿いに南北に長く伸びる、ハドソンリバーパークです。ハドソンリバーパークは、川に突き出したピア（桟橋）と川沿いの遊歩道からなり、リトルアイランド や、ピア57、ピア26 などの最新スポットが次々と登場しています。
お天気のいい日には、遊歩道や公園は、ランニング、サイクリング、エクササイズ、散歩、ワンちゃんの散歩をするニューヨーカーでいっぱいになります。
そんなハドソンリバーパークに新しく誕生した最新スポットが、ガンズヴールトペニンシュラ (Gansvoort Peninsula) です。今週の月曜日、2023年10月2日にオープンしました。場所は、ミートパッキングディストリクトで、北側の隣には、リトルアイランド、道を挟んですぐの場所には、ホイットニー美術館 があります。ガンズヴールトペニンシュラは、桟橋のような水に浮かぶ構造物ではなく、半島という名前にあるように地盤のしっかりした陸地の上につくられた公園です。
ガンズヴールトペニンシュラの南側には、以前から存在感のある鉄骨アートが飾られています。こちらは、David Hammons さんの Day’s End と題された作品で、かつてここにあった桟橋、ピア52に飾られていた Gordon Matta-Clark さんの Day’s End と呼ばれる建物の形状を鉄骨で再現しています。
ガンズヴールトペニンシュラの目玉となっているのが、マンハッタン初のパブリックビーチです。公園の南側に、砂浜が広がり、ビーチのようにくつろぐことができます。
砂浜にタオルを引いて、水着で寝ころんだリ、パラソルの下のゆったりとした椅子でくつろいだりと思い思いにビーチ気分を楽しんでいます。
可愛いワンちゃんもやって来ています。
ただし、ビーチと言っても、ここでは、川に入ったり、泳いだりはできません。水辺は、岩やコンクリートによる石造りになっています。
ビーチの後ろには、青々とした美しい芝生の小高い丘のピクニックエリアが広がっています。
芝生エリアの北側に当たる、ガンズヴールトペニンシュラの中央には、広々としていて気持ちのいい巨大な運動場が広がっています。
公園の水辺の周囲をぐるりと散策することもできます。
公園の奥の川側には、お食事にも便利なピクニック用のテーブルやベンチが数多く用意されています。公園の北西の端には、FDNY の船の消防隊の基地、FDNY Marine 1 があります。
周辺では、カモメやミミヒメウ (Double-crested cormorant) などの水鳥たちが気持ち良さそうにくつろいでいます。
公園の北側は、まだ準備中で完成まではもう少し時間がかかりそうです。エクササイズ用のエリアや、
ドッグランが登場します。
ガンズヴールトペニンシュラの北側からは、隣にあるリトルアイランドがよく見えます。公園沿いの水辺では、ニューヨークのもともとの植生を再現し、牡蠣などを育てています。
こちらでは、ビーチの映像も紹介しています。
ガンズヴールトペニンシュラ Gansevoort Peninsula
427-429 Gansevoort St, New York, NY 10014 地図
近くのリトルアイランドやピア45も一緒に訪れてみるのにおすすめです。
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