ホイットニー美術館 (Whitney Museum of American Art) は、アッパーイーストサイドからチェルシーのミートパッキングディストリクトに移転し、2015年5月1日にオープンした新しいミュージアムです。オープン記念パーティの際にも訪れましたが、期待以上にすばらしいミュージアムに大変身しました。この新しいホイットニーミュージアムの目玉のひとつは、ルーフトップです。エンパイアステートビルや、ハイライン、ワンワールドトレードセンターにハドソンリバー越しに見えるニュージャージーが一望でき、ニューヨークならではのすばらしい景色が楽しめます。
ホイットニー美術館は、2014年までの50年近くは、アッパーイーストサイドにありました。その前は元々はグリニッジビレッジにあったそうで、アッパーイーストの建物は手狭になったため、今回、再びダウンタウンへ戻ってくることとなりました。
アッパーイーストサイドにあった頃のホイットニーミュージアムの建物は The Breuer Building と呼ばれ、メトロポリタン美術館の別館 となっています。
新しいホイットニーミュージアムは、ホイットニー美術館の時代を先取りするようなアートの感性と、新天地であるミートパッキング、チェルシー周辺の雰囲気がとてもマッチしていることは言うまでもなく、レンゾ・ピアノ (Renzo Piano) という今をときめく建築家によるデザインで、まさに現代らしいオープンで開かれた雰囲気の美術館に生まれ変わり、大成功だったのではないかと思います。シンプルですが、贅沢なほど広々としたつくりになっていて、ゆったりと気持ちよくアートの鑑賞を楽しめます。
館内のアート展示だけでなく、ホイットニー美術館らしい見所は、アウトドアにもあります。
美術館の最上階、8階です。南側に見えるのは、ロウアーマンハッタンとニュージャージーのビューです。ワンワールドトレードセンターがとても綺麗に見えます。
北東側には、エンパイアステートビルが見えます。
北側にあるのは、楽しい ルーフトップバー がある、スタンダードホテルです。
フェンス越しに下を覗いて見ると、かわいいカラフルな作品 MARY HEILMANNのSUNSET です。
ホイットニー美術館で開催中の特別展
現在、開催中の注目を集めている特別展は、20世紀前半1920年代以降に盛んだったメキシコ壁画運動をテーマとした展示です。メキシコ三大壁画アーティストやフリーダ・カーロらメキシコ人アーティストの作品、そんなアーティストたちに影響を受けた、アメリカ人アーティストの作品が紹介されています。Vida Americana: Mexican Muralists Remake American Art, 1925–1945 は、2020年2月17日から5月17日までの開催です。
大盛況!ホイットニー美術館でメキシコ壁画運動モダンアートの特別展開催中 Vida Americana: Mexican Muralists
この他、ホイットニー美術館の1900-1965年のコレクションの中からジョージア・オキーフやエドワード・ホッパーらの傑作が展示されている常設展、The Whitney’s Collection: Selections from 1900 to 1965や20世紀中頃から現在までの個性的なクラフトアートが展示されている工芸展、Making Knowing: Craft in Art, 1950–2019 も見応えがあります。
ホイットニー美術館の見どころコレクション
ホイットニー美術館の展示作品は、テーマによって変わりますので、何度訪れても楽しめるミュージアムになっています。
まさにホイットニーミュージアムの強みであるアメリカンアートを前面に出したテーマの展示 “America Is Hard to See” です。
アメリカンアートの中でも、ニューヨークらしいアート作品も多く集められていて楽しめます。
自由の女神とマンハッタンのビル群。
ブルックリンブリッジとニューヨークの摩天楼。
ニューヨークの誇る美しい建築、クライスラービルです。
アメリカの有名画家、エドワードホッパー (Edward Hopper) の “Early Sunday Morning”
アメリカの代表的女流画家、オキーフ (Georgia O’Keeffe) の作品も数多く展示されていました。
Florine Stettheimer の “Sun”。レースのフレームがかわいさを引き立てるような、とてもフェミニンでかわいい、めずらしい作品もありました。
ちょっと愉快なテーマのアート作品、Marisol の “Women and Dog”。
わんちゃんの頭がリアルです。
ホイットニーミュージアムに訪れるおしゃれさん発見!
目の前の男性のネクタイがクネクネっと立体的になっていて楽しいファッションです♡
ウィンドー近くには、ゆったりできるソファー席が並んでいます。夜、窓に反射して見える楽しいアートも計算済みなのかな?!Jonathan Borofsky の “Running People”。
なんというか、ホイットニーらしい一面でもあるのですが、昔懐かしい掃除機やブラウン管テレビが何台も並んでいるアートとか変り種もいろいろ。
アメリカのアートの定番モデルはマリリンモンロー。
古き良きアメリカンなアートは、Barbara Kruger の作品です。
階ごとにウィンドーの前にはソファー席が用意されていて、みんなの人気のくつろぎスポットとなっています。
日も暮れてすっかり夜の景色に。ライトアップされたエンパイアステートビルも見えます。カラフルなチェアーに座ってのんびりと涼しい風に吹かれながら物思いにふけるのもいい時間。普段は、夕方6時までですが、木、金、土は夜10時までオープンしているので、夜景も楽しめるのでおすすめです。
ホイットニーミュージアムへ来た時に訪れたい、レストランとカフェの紹介です。
まずは、美術館の最上階にあるカフェ、ガラス張りの窓から明るい光が入ってくる、とっても雰囲気のいい素敵なカフェ、STUDIO CAFE です。
1階には、レストランが入っていましたが、2024年からより気軽に利用できるカジュアルなフレンチベーカリー、Frenchette Bakery が登場しています。美術館とは関係なく利用できるようになっています。
ホイットニー美術館
Whitney Museum of American Art
99 Gansevoort St, New York, NY 10014 地図
開館時間:
月曜日 10:30 am–6 pm
火曜日 定休日
水曜日 10:30 am–6 pm
木曜日 10:30 am–6 pm
金曜日 10:30 am–10 pm
土曜日 10:30 am–6 pm
日曜日 10:30 am–6 pm
入場料:
大人 $25
シニア・学生 $18
18歳以下 無料
※ ニューヨークパス も利用できます。
ホイットニーミュージアムの美術館の開館時間やチケット料金の確認、またチケットの事前購入は以下のページへどうぞ。
ただし、チケットの事前購入は前日までになります。
→ Whitney Museum Visit
金曜日は 7:00pm から 10:00pm まで(チケットの販売は、9:30pmまで)PAY WHAT YOU WISH で当日好きな金額でチケットを購入できます。
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ホイットニーミュージアムのオープン記念パーティイベントも楽しかったです♪