ハンターズポイントサウスパーク自然溢れるロングアイランドシティの絶景都市公園 Hunter's Point South Park

ニューヨークのミッドタウンの東側、イーストリバーの対岸には、クイーンズのロングアイランドシティ (Long Island City) があります。ロングアイランドシティ、略して LIC、のイーストリバー沿いには、北側に、ガントリープラザステートパーク (Gantry Plaza State Park)、南側に、ハンターズポイントサウスパーク(Hunter’s Point South Park) の二つの公園があり、マンハッタンの絶景が楽しめる人気エリアになっています。居住用高層ビルもたくさん立ち並ぶ LIC エリアは、さらに進化を続けていて、ハンターズポイントサウスパークの南側には、人口島や、展望スポット、川沿いの自然探索路などがある新エリアも登場し、大都会の中でも自然が身近に感じられる都市公園となっています。

ニューヨークは、ニューヨークハーバーとハドソンリバーなどに囲まれた良港で、歴史的には港湾都市として発展してきました。そんな時代の名残が感じられるものの一つが、今でもマンハッタン周辺に点在するコンテナなど船荷の積み下ろしに使用されたガントリークレーン (Gantry cranes) です。ペプシコーラ (Pepsi-Cola) のサインと共に、ロングアイランドシティのアイコンの一つとなっているのが、Long Island と描かれた、かつてのガントリークレーンです。このクレーンより以北が、州立のガントリープラザステートパーク　(Gantry Plaza State Park)、南側が、ハンターズポイントサウスパーク (Hunter’s Point South Park) となっています。

園内には、船荷の運搬に使用されていた、かつての線路も残されていて、美しい花壇になっていたりします。

ロングアイランドシティのウォーターフロントは、以前意外と訪れにくい場所だったのですが、ニューヨークフェリー (NYC Ferry) のイーストリバーラインのおかげで簡単に訪れることができるようになりました。フェリーの乗場は、ハンターズポイントサウスパーク (Hunter’s Point South Park) にあります。ちなみに、最寄りの地下鉄駅は、7番線の Vernon Boulevard-Jackson Avenue Station で、徒歩5分程で到着します。

フェリー乗場のすぐ近くには、軽食やドリンクが購入できるお店屋さん、LIC LANDING やトイレがあり、大人気のピクニックエリアもあります。この日は、素晴らしいお天気の週末で、たくさんの人がやって来ていました。

広大な運動エリアもあり、それぞれ色々なスポーツを楽しんでいました。贅沢なマンハッタンの摩天楼の景色を目の前に遊べます。

ビーチバレーのコートもあって、大盛り上がり。コートの端では、小さな子供たちが砂遊びを楽しんでいます。

ドッグパークやプレイグラウンドもあります。

今年は、パンデミックということでかわいそうだったのが、通常の卒業イベントができなかった卒業生たち。景色のいい公園では、最近、そんな卒業生たちが再び集まって、写真撮影している姿をよく見かけます。

川沿いには、LIC LANDING でテイクアウトした軽食やドリンクを楽しめるエリアもあります。

ここまでが、これまでも見慣れたエリアだったのですが、実は、2018年からこの南側にも公園エリアが拡大し、ガバナーズアイランドを彷彿とさせる雰囲気で、自然が身近に感じられる憩いのエリアになっています。緑が一面に広がる大きな丘に、どこにつながっているのかわからないような迷路のような白い道が伸びていて、自然と人工が融和した感じの楽しい都市型公園になっています。

フェリー乗場から南に向かうと最初に現れるのが、川へと続いて行く小道で、人口島につながっています。島は、隠れピクニックエリアになっていて、Luminescence と呼ばれる白い球のオブジェが緑の芝生の地面からぽこぽこと飛び出すアートが点在しています。こちらは、日本出身で、ニューヨークで活動しているアーティスト、Nobuho Nagasawa さんの作品です。