ホイットニー美術館 ルースアサワ特別展!ワイヤー彫刻で有名な日系アメリカ人女性アーティスト 繊細な描画が大集合

ニューヨークを代表するアメリカンアートのミュージアム、ホイットニー美術館では、現在、20世紀に活躍した日系アメリカ人女性アーティスト、ルース・アサワ (Ruth Asawa) 特別展、Ruth Asawa Through Line が行われています。ルース・アサワさんは、同じ形状を繰り返し用いたワイヤー彫刻など美しく繊細な幾何学模様が印象的な抽象アートで知られるアーティストで、今回の特別展では、日本画や和柄を彷彿とさせる描画作品が中心に展示されています。

ニューヨークでは、最近女性をフィーチャーした特別展が数多く開催されています。ニューヨークのミートパッキングディストリクトにある、ホイットニー美術館の最上階の8階のギャラリーでは、日系アメリカ人女性アーティスト、ルース・アサワ (Ruth Asawa) 特別展、Ruth Asawa Through Line が 2024年1月15日まで開催されています。 この日は、特別展解説ツアーが行われていましたが、女性の参加者がいっぱいでした。  

ルース・アサワ (Ruth Asawa) は、日本からの移民だった両親のもとに 1926年にカリフォルニア州で生まれました。日米関係の暗い歴史である第二次世界大戦中だった10代の頃は強制収容所に収容され、不幸な時期を過ごした反面、そこでアートに出会ったことがアーティストを目指すきっかけとなりました。その後、ヨゼフ・アルバースが先生をしていた Black Mountain College などでアートを学び、サンフランシスコでアートやアート教育の活動を続け、特にワイヤーによる彫刻作品など美しく繊細な抽象アートで知られるアーティストです。2013年に87歳で亡くなりました。
そんな背景もあり、日本の美術やデザイン、ドイツのバウハウス出身のヨゼフ・アルバース(Josef Albers)の影響が感じられる作風で、今回の特別展では、特に描画(drawing) がテーマとなっています。
折り紙風に作られた美しい幾何学模様が繰り返された作品。

抽象アートの描画に加え、トリックアートのような不思議な感じの彫刻作品も所々に飾られています。

魚拓のような作品もあります。

例えば、ジャガイモなど日常の何気ないものでも繰り返し用いると抽象アートに大変身。面白い模様が出来上がります。

こちらは、ヨゼフ・アルバースの授業で描いた作品で、ダンサーたちを躍動感溢れる色使いで抽象的に描いています。

点、線、一定の形を繰り返し用いて全体像を描いた壁紙のような作品も展示されています。

こちらもユニットの繰り返しですが、フラクタルのように中心から周囲に広がったり方向性が感じられる作品。

色使いと描き方を工夫すると静物画も抽象アートに見えてきます。ルース・アサワの特別展は、来週の2024年1月15日までなので見てみたいという人は急ぎましょう。

ルース・アサワの特別展の他にも常設のコレクション展やアフリカ系アメリカ人の日常を独特のスタイルで描いている Henry Taylor: B Side、Fragments of a Faith Forgotten: The Art of Harry Smith など様々な特別展が行われていて、多様なアートに触れることができます。

ホイットニー美術館の最上階からは、ニューヨークの景色がよく見渡せ、面白いアート作品も色々飾られています。

ホイットニー美術館の基本情報はこちらです。

ホイットニー美術館 見どころ満載!絶景ルーフトップも新登場

ニューヨーク旅行のディスカウントセール も開催中です。
ニューヨークのおすすめの見どころ特集もどうぞ!

ニューヨーク観光グルメおすすめ人気スポット33選 2023年 NY最新見どころ徹底紹介!

ニューヨークの最新情報を色々発信しています。
フォローして頂ければ最新の更新情報が送られます。
Youtubeチャンネル → こちら
インスタ → こちら
Facebook → こちら
Twitter → こちら

ホイットニー美術館 ルースアサワ特別展!ワイヤー彫刻で有名な日系アメリカ人女性アーティスト 繊細な描画が大集合 was last modified: 1月 15th, 2024 by mikissh