コロナ前後で、変わりゆく世界の状況を上手く表現した、面白い映像が話題となっています。イギリスの、Tom Foolery さんは、まだ YouTuber になって1ヵ月程のようですが、数日前にアップした作品、The Great Realisation は、なんと数百万ビューとバイラルビデオとなっています。
こちらが、ニュージーランド出身で、イギリス在中の詩作家で、Youtuber の Tom Roberts(aka Tom Foolery) さんの作品、The Great Realisation です。ちょっぴりシニカルな感じも込められているかもしれませんが、ウイルスによって変わってきた現在を前向きに表現した作品で、寝る前に子供たちにお話を読み聞かせる形でナレーションされています。
コロナが到来して、もたらされた新しく生まれ変わった世界は実は悪くないかも？！
そんな風に思わせるような、ポジティブな未来像を連想させるストーリーが多くの人の心に届いています。
自粛になって、今まで以上に家族と過ごす時間が増えました。
今までは、みんなが忙しい日々を過ごしていて、家族と話している時間よりもスマホの画面を眺めている時間の方が多かった人も多いのでは？
一緒にご飯を食べたり、リビングで一緒にくつろいでお話をしたり、当たり前の幸せを思いだすきっかけを与えてくれた感じもします。
自宅待機中で時間がたっぷりある今、みんながおうちで踊ったり、歌ったり、パン作りをしたり、何気ないけれど、とても幸せな時間を過ごしています。
みんなが自宅待機をしている間、医療従事者や警察官、スーパーの店員さんなど人々の生活に欠かせない仕事をしている人々に、ニューヨークをはじめ、世界の各地で毎日拍手を送る、ありがとう！を伝えることを欠かさず行っていますが、コロナが来るまでこんなにたくさん感謝の気持ちを人に伝えることはなかったです。これからはそんな人を思いやる素敵な習慣が当たり前になるかもしれません。
コロナが現れる前の世界では、貧富の格差や、大気汚染、プラスチック問題などたくさんの社会的な問題がでてきていました。
いつも街中は車が大渋滞だったけれど、外出自粛以降は車がほとんど走らなくなり、大気汚染が緩和されていることに気付いた人も多いでしょう。
海に流れ着いたプラスチックでたくさんの海の動物たちが傷つくなど、地球上の自然に悪影響を及ぼすような消費活動がずっと続けられてきましたが、自宅待機でみんなの消費行動も減り、本当に必要なものって実はそんなに多くない、ということに気付き始めていて、自然への影響もこれからどんどん変化してくるかもしれません。
ニューヨークのタイムズスクエアのナショナルジオグラフィックでは、海洋動物たちのプラスチック問題が取り上げられていました。
ニューヨークでは、プラスチックを減らしていこうと、スーパーの買い物袋の有料化が実施されるようになりましたが、この問題に本気で取り組んでいくためには、消費行動自体を大きく変えていく必要がありました。それがコロナによって、一気に人々の消費行動が変わったのです。
今回、世界中の人たちが行動を自粛し、家にこもるようになる、という大変化が、世界中で一気に起こりましたが、大気汚染や地球温暖化防止、プラスチック消費など自然に悪影響を及ぼす消費活動の減少、野生動物ものびのび暮らせる など、地球及び自然の生態系全般に良い影響を与えるようになってきていることは間違いないと思います。
最近アメリカでは、たくさんの労働者が密集して働いているような、あまり労働環境の良くない職場で集団感染が起こっています。例えば、大手の食肉工場が次々に閉鎖されていますが、本格的な動物愛護のヴィーガン派には、朗報とも言えるかもしれません。ベジタリアン人口はアメリカでコロナ前からかなり増えていましたが、これを機会にさらにさらにベジタリアン食が普及するかもしれません。
ニューヨークの自宅待機も開始から一か月半を経過しましたが、悪いことばかりではないなぁと感じています。
今まで当たり前と思っていたことにも考えを巡らせてみたり、時間がなくてできなかったことを挑戦してみたり、周囲の人々や自然環境の大切さを再認識したり、地球にも人にも、そして自分にも優しい変化が生まれてきていると感じている人も多いと思います。
コロナが明けた後の社会は、ニューノーマル (New Normal) な新しい生活が待っていることでしょう。今まで以上に、みんなが日常で幸せを感じることができるような、より良い未来になることを期待したいです。
