池も凍りつく冬のセントラルパーク 渡り鳥 可愛いヒメハジロ 珍しいマガンなど大集合!

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ニューヨークを代表する公園であるセントラルパークは、春の新緑から秋の紅葉にかけての賑やかなシーズンに訪れる人がが多いですが、ウィズコロナで、旅行に出かけずニューヨークで過ごすことが多くなっている今年の冬は、セントラルパークの冬ならではの魅力を新たに発見しようとニューヨーカーたちもたくさん遊びにきています。冬のセントラルパークは、多くの木々が葉を落とし、池は凍り、寂し気な景色が広がるイメージですが、実は、冬ならではのシーンもあり、北方から様々な渡り鳥がやって来ていて、セントラルパークの池などで鳥たちが賑わっていたりします。先日、訪れた時には、小さな可愛いアヒル、ヒメハジロ (Bufflehead) が現れて、ペンギンのような可愛らしい泳ぎを見せてくれるのでみんな夢中になってみていました。そんな冬らしい、今のセントラルパークの様子を紹介します。

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セントラルパークは、ミッドタウンの最北端の 59ストリートからハーレムの 110ストリートまで南北に細長く伸びるとても大きな都市公園です。公園の最南端、59ストリート沿いには、いくつか入口があり、巨大なモニュメントが飾られています。

冬のセントラルパークのお散歩コース、今回は、公園の南西の入口からスタートしました。59ストリート & 8アヴェニュー には、Maine Monument と呼ばれるメモリアルがあります。とても目を引く立派なモニュメントで、これは、1898年、キューバのハバナ沖で沈没した、USS Maine の犠牲者の記念碑です。

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公園の中へ入っていくと、今度は目の前に巨大な岩が登場。
マンハッタンの土地は、Manhattan Schist と呼ばれる強固な岩が広がっていて、これが高層ビル群を支えています。セントラルパークは、そんな岩の存在を感じることができるスポットの一つで、巨大な岩場には、子供たちからロッククライミングのエクササイズをする人まで色々な人が集まって来て、天然のアスレチック場となっています。

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四季を通じて、セントラルパークで最も賑やかなのが、ザ・モール (The Mall) から、ベセスダ噴水にかけての美しい絵になるエリアです。

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木々は落葉してしまいましたが、木々の姿が今も美しく、静かで穏やかな時が流れています。

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ザモール沿いには、似顔絵を描いてくれる絵描きさんや、アート売りの露店、音楽やダンスを披露してくれる大道芸人さんなどがいます。
広場には、スケボーやフリスビーを楽しむ人々も集まってきています。

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巨大なシャボン玉もよく見かけます。

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ベセスダテラス (Bethesda Terrace) には、連日、ミュージシャンやダンサーなどのパフォーミングアーティストがやって来ていて、いつも音楽が流れています。

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ベセスダ噴水は、冬は噴水の水が止まってしまい、ちょっと残念です。でも、いつにも増して、なんだか透明感がある色の景色な気がして何かが違うなぁ、と思っていたら、実は、池がいつもと違っていました。

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The Lake の池が、すっかり凍って氷になっていたのです。でも、まだ表面だけが凍っている感じで、氷の厚さは薄そうでした。

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セントラルパーク内の池の近くには必ずこんな赤いはしごが置いてあります。万が一、池に落ちてしまったら、これを使って助けられるようにと救助用のはしごが、様々な場所に用意されているのです。

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The Lake のおすすめ写真スポットのひとつ。一際目立つツインタワーの建物、The San Remo を背景にした池の景色です。

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セントラルパークで一年中いつ訪れても出会うことができるのが、リスさんです。冬でも冬眠することなく、元気いっぱいに走り回っています。

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セントラルパークの大部分を占める落葉樹の葉は、落ちてしまいましたが、針葉樹は、冬でも青々とした葉を残しています。そんなスポットが大好きで、昨年10月に登場して以来、ずっとセントラルパークにいる人気者、アメリカフクロウ (Barred Owl) のバリー君をまた見かけました。
以前は、Loch や Great Hill など North Wood 周辺で過ごしていましたが、現在は、ボートハウスから西の小道を入ってすぐの Ramble にいます。まだ木に葉が残っていて、隠れることができる、ツガの木 (Hemlock Tree) が、お気に入りスポットになっています。この日は、ぐっすりとお昼寝中でした。少し前まで、コロンビア大学近くのリバーサイトパークにいたアメリカフクロウも、現在は、セントラルパークに滞在しています。こちらは、日替わりで居場所を変えています。

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こちらが、以前紹介した可愛いアメリカフクロウ、バリー君の様子です。

ニューヨークでは今 フクロウが話題に!セントラルパークの人気者 アメリカフクロウのバリー

ベルヴェデーレキャッスルの北側に広がる、タートルポンド (Turtle Pond) も氷で覆われています。

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セントラルパークには、いくつもの池がありますが、この日はそのほとんどが氷で覆われていて、水鳥たちも困っているようでした。そんな中、一年中、ほとんど凍らない池が、ジャクリーヌ・オナシス・ケネディ貯水池 (Reservoir) です。巨大で水深も深く、噴水があるので、水の流れがあって凍りにくいようです。この日は、ここに珍しい渡り鳥たちもやってきて、多くの水鳥たちが大集合していました。

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池の周りをぐるりと周ることができる、このリザーバーの池は、鳥たちだけでなく、ニューヨーカーにも人気の場所で、セントラルパークのランニングコース としても有名です。この日もたくさんの人がジョギングしていました。

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池に目をやって見ると、やはり一番目に付くのが、マガモ (Mallard) です。バラバラな感じですが、何となくグループで一緒にいる感じで行動しています。

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オスは頭が緑の美しい色合いで、メスは茶褐色です。

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マガモと並んで、多いのが、カナダガン (Canada Goose) です。こちらは、マガモより組織性が高そうな印象です。

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そんなよく見かける鳥たちに加え、よく観察してみると、珍しい渡り鳥もいたりします。この日、出会ったのが、こちらの頭の虹色が美しい、とても小さな可愛いアヒル、ヒメハジロ (Bufflehead) です。主に北米に生息していて、ニューヨークでも、時々見かけます。日本の北部にもやって来ることがあるようですが、とても珍しいようです。

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ヒメハジロの動きはとても面白く、水中に潜って、動き回り、ペンギンのような感じで可愛かったです。水中の藻のようなものを食べているようです。

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可愛いヒメハジロのダイビングは、こんな様子です。

ヒメハジロは集団ではなく、2羽で行動していました。食事を終え、2羽で揃って帰って行きました。

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現在、ニューヨークで、とても珍しい鳥、マガン (Greater White-fronted Goose) もやって来ています。マガンは、日本でも天然記念物に指定されている珍しい鳥です。たくさん鳥がいるので、残念ながら私は見つけることができませんでした。

ジャクリーヌ・オナシス・ケネディ貯水池の上空には、お天気のいい日は、たくさんの鳥が飛び回っています。貯水池の西側には、The San Remo 同様、ツインタワーで有名な The Eldorado があります。

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この日は、セントラルパークの最南端の池、The Pond も半分くらい表面が氷で覆われていました。氷の池の写真は、金曜日にセントラルパークへ行ったときに撮ったものなのですが、今日、再び行ってみたら、その時凍っていた池が、暖かかったこともありもうすっかり溶けていました。ニューヨークの冬はまだまだ寒い日がこれからあるので、また寒い日の後に行ってみると凍った池の景色が見られます。

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冬のセントラルパークは、雪が降った後もとても楽しくおすすめです。

セントラルパークで雪遊び そり遊び 雪だるま アイススケート 楽しさ尽きない白銀の世界のワンダーランド!

池も凍りつく冬のセントラルパーク 渡り鳥 可愛いヒメハジロ 珍しいマガンなど大集合! was last modified: 1月 18th, 2021 by mikissh