スウェーデン、ストックホルムの人気の観光スポットのひとつに、世界中のファンたちを魅了する、ABBA博物館 (ABBA The Museum アバミュージアム) があります。ミュージカル『マンマ・ミーア』等でおなじみで、ダンシング・クイーンなど1970年代にヒット曲を連発し、世界中で大フィーバーを引き起こした、スウェーデンのポップグループ、ABBA (アバ) の軌跡をたどることができるミュージアムです。ファンたちがたくさんやってくるアバミュージアムには、ABBAになった気分で写真撮影ができるスポットや、参加型でステージを楽しめるアトラクションなどもあり、ABBA や Mamma Mia! のファンにおすすめの楽しいミュージアムになっています。
ABBA博物館 (ABBA The Museum) は、2013年に、ユールゴ―デン島のグローナルンド遊園地のすぐ近くにオープンしたミュージアムです。ABBA博物館がある、ユールゴ―デン島は、ストックホルムの中心地からトラムで5分ほどのところにあり、ストックホルムの人気観光スポットが多く、ヴァーサ博物館、スカンセン野外博物館などへも徒歩で行けます。ABBAミュージアムは、トラム駅 (Liljevalchs/Gröna Lund) 目の前にあり、ABBA博物館には、ABBAのホテル ポップ ハウス ホテル (Pop House Hotel)や、カフェ・レストランまであります。
入館後、ミュージアムとなっている地下1階へと向かうと、まず出迎えてくれるのが、とても ABBA らしい感じの舞台衣装です。また、Mamma Mia! の映画に登場していた Land Rover もあり、早速、人気の写真撮影スポットとなっていました。
そして、いよいよメインの展示スペースへと進んで行きます。ABBA というと、現在では、ABBAの名曲を中心とした人気ミュージカルや映画の『マンマ・ミーア』(Mamma Mia!) で、世界中の多くの人が、そのメロディーを耳にしたことがあると思いますが、世代を越え、幅広い層に熱烈なファンが多い、スウェーデン出身の男女4人組の人気グループです。
ABBAは、ディスコが全盛だった70年代、1974~1982年まで活躍したグループで、乗りのいいダンスミュージック的な作品を数多く残しています。
ABBA という名前は、メンバー4人の頭文字から名づけられました。アグネッタ・フォルツコグ (Agnetha Fältskog) と ビョルン・ウルヴァース (Björn Ulvaeus)、アンニ=フリッド・リングスタッド (Anni-Frid Lyngstad)(通称:フリーダ・リングスタッド (Frida Lyngstad))と、ベニー・アンダーソン (Benny Andersson) の2組のカップルで構成されたグループです。
アバ博物館では、ABBAのステージ衣装や、再現されたスタジオ、栄光の記録、解散後の個人活動など盛りだくさんの展示がされています。4人のパーソナルな側面も垣間見ることができ、4人ともとても仲よく仕事をしていた様子が紹介されていて印象的でした。
現在では、ABBA と言えば、思い浮かぶのが、ミュージカルの Mamma Mia! です。ブロードウェイで見たことがありますが、素晴らしい作品です。ロンドンのウエストエンドで、1999年に公演がはじまり、現在も続いている人気ミュージカルで、レミゼラブル、オペラ座の怪人に次いで、マンマ・ミーアは3番目にロングランの作品です。ニューヨークのブロードウェイでも、2001年から2015年までと長期に渡り公演された人気ミュージカルでした。
こちらは、Mamma Mia! のミュージカルの予告編で、ABBA のヒット曲もたくさん登場します。
まず登場するのが、4人が出合ったスウェーデン特有のパブリックレクリエーションスペース、Folkpark の様子が再現されたコーナーです。
ここでは、幼少期の写真など4人それぞれのパーソナルな写真なども展示されています。
レコードのジャケットになっている有名なポーズで、写真撮影が出来るコーナーも色々あります。
こちらは、ABBA がほとんどの曲の製作を行ったストックホルムのスタジオ、Polar Studios が再現されたものです。
スタジオの隣には、レコーディングスタジオがあり、ミュージアムへ訪れた人たちも、周囲を気にせずにABBAの曲を熱唱できるカラオケボックスもあります。レコーディングもできるようで、こちらも人気でした。
ABBA ミュージアムは、ABBAのメンバーと仲がいい、ABBAの現役時代にコスチュームを担当していた、イングマリー・ホーリング (Ingmarie Halling) さんが立ち上げたミュージアムです。現在も博物館の館長さんとして活躍していらっしゃいます。ミュージアムのキュレーションを担当したのもイングマリーさんですが、ABBA の控室を再現したこんな展示なども作っていて、ファンが喜ぶわくわくする内容になっています。
ABBA としての活動期間は、10年程でしたが、その間、世界を席巻し、世界各地を飛び回って公演を行っていました。1980年には、来日し、東京の日本武道館をはじめ日本各地で公演が行われたそうです。その時の日本公演での衣装なども展示されています。
ブースでABBAのカラオケ、レコーディングを楽しむコーナーもありましたが、他には、ABBA のメンバー達の映像と一緒に、お客さんの前で、ステージに立つこともできるコーナーがあります。さすがABBAの大ファンたちが集まるミュージアムとあり、ステージに立ちたい人は色々いて、みんなの前でとても上手に振り付け付きで熱唱してくれて、とても盛り上がりました。
こちらのヘリコプターも人気の写真撮影スポットで、決めポーズをとっています。
館内では、ABBAのオーストラリアツアーをテーマにした1977年の映像作品、ABBA: The Movie が上映されています。長編映画ですが、思わず見入ってしまいました。ABBA は、英語圏全般でヒットし、特に、イギリスやオーストラリアで特に人気が高かったそうです。
こちらは、自宅の様子を再現したもの。
館内は、インタラクティブな展示も多く、レコードの形をしたベンチなどもあり、とても楽しい雰囲気になっています。
ABBAの活躍を垣間見れる、数多くのステージ衣装がずらりと並べられている壮観なギャラリーです。
ABBAは、ヒット曲を連発し、物凄い数のレコードを売り上げました。そんなABBAが受賞した数々の受賞記念も飾られています。
ABBAの代表作といえば「ダンシングクイーン」ですが、世界中で発売された色々なレコードのジャケットなどもずらりと展示されています。中には、日本で発売されたレコードのジャケットもありました。
80年代に入り、結婚していた二組のカップルは、それぞれ離婚し、最終的には、1982年にABBAを解散することになります。最後のギャラリーでは、それぞれのその後の活躍が紹介されています。
その後、男性メンバー2人は、ロンドン、ウエストエンドのミュージカルの曲作りに、女性2人はソロの歌手としての活動に集中して行きます。
4人が、その後、関わった数多くの作品が紹介されています。
そんな数多くの作品の中で、ABBA の再フィーバーを引き起こすことになったのが、ウエストエンドで、1999年にスタートした、Mamma Mia! です。2008年には、映画も公開され、昨年、2018年には続編の Mamma Mia! Here We Go Again も登場しました。
ABBA は、1982年以来、グループとして創作活動を行うことはありませんでしたが、昨年、再びグループとして、音楽活動を再開することが発表されました。と言うことで、近々、ABBA の新曲が登場する日がやって来るかもしれません。
アバファンたちがたくさん訪れる ABBA ミュージアムのギフトショップは大盛況でした。
開館時間は、通常、朝10時から夕方6時まで、水曜日、木曜日は、夜8時までオープンしています。詳しくは こちら。アバミュージアムの見学所要時間は大体2時間ほどになります。
アバ・ザ・ミュージアム ABBA The Museum
Djurgårdsvägen 68, 115 21 Stockholm, Sweden 地図
チケット・入場料
大人 250 SEK
学生 175 SEK
子供 (7-15) 95 SEK
グローナルンド遊園地は、ABBAがコンサートをしたこともある、ABBAスポットのひとつです。また、ミュージアムの近くにはもうひとつ、ミュージカル『マンマ・ミーア』が上演された Cirkus(地図)という劇場もあります。
ABBAは、どんな曲で有名なの?という人は、こちらをどうぞ。ABBA の主なヒット曲が、ランキング形式で、紹介されています。
ABBA博物館がある、スウェーデンのストックホルムは、見どころいっぱいの楽しい街です。