ニューヨークにはチェルシー、ソーホー、ロウアーイーストサイドなど数多くのアートギャラリーがありますが、先日、フィナンシャルディストリクトで見かけたのがこちらのアートの展示です。
とうとうロウアーマンハッタンのフィナンシャルディストリクトにまでギャラリーが進出していてビックリです。中へ入って見ると、なんと本物の人かと思ってしまうようなよくできた女性像がいっぱいいます。しかも、夏に向けた水着会社のPRかと思ってしまうような、水着姿の女性の作品がずらり。実はこちら、こういう水着姿の女性をモチーフにした作品を数多く手掛ける彫刻家の作品を展示するポップアップギャラリーだったのです。
場所は最近話題の 恐れを知らない少女 vs チャージングブル (Fearless Girl vs Charging Bull) の像の近く、ブロードウェイ沿いのオフィスビルの一階です。なんだかにぎやかな雰囲気のディスプレイが見えたので思わず中へ吸い込まれてしまいました。
そこにある作品が、あまりに実物そっくりの人なので、世界の有名人のそっくりな人形が並ぶマダムタッソーを思わず思い出しました。
これらの作品を作った Carole Feuerman さんは、ニューヨーク周辺で活躍しているハイバーリアルな彫刻が特徴のアーティストさんです。
作品が作品なだけになかなか目を引くギャラリーとなっていて、入ってくるお客さんみんながひとつひとつの作品のリアルさにびっくりしながら作品を楽しんでいました。
彫刻がメインですが、絵画、その他、様々な媒体でハイパーリアルな作品をつくりだしています。
髪の毛から汗まですごくリアル。
それもそのはず、ハイパーリアルアーティストのCarole Feuerman さんがどうやって作品を作るのかがこちらで紹介されていますが、モデルさんからリアルに作品を作っているんです。ビックリな作品制作現場の様子。モデルさん大変そうです。
リアルな人の姿をした作品が並んでいるので、ギャラリーに来ているお客さんまでもが作品に見えてしまう瞬間があったり、逆に座っているおじさんアートが現実の人のように見えてきたりと笑ってしまいます。
なぜ水着姿にこだわりがあるのかは分かりませんが、水着姿の面白い作品がいっぱいです。ダウンタウンへ来る機会があれば立ち寄ってみても面白いと思います。
Carole Feuerman さんの期間限定のポップアップギャラリー Perception は、4/23 までの開催予定となっています。オープン時間は、月ー土の 12-7pm ですが、ガラスのショーウィンドウなので、ガラス越しにいつでも見にきてねー、ということです。
ニューヨークでは、レントの高騰への対処法として期間限定のポップアップやいくつかのお店でスペースをシェアするモデルがすっかり人気となっていますが、商業スペースの空き物件が増加する中、そのクリエイティブな活用法としてポップアップギャラリーはますます増えていくかもしれません。
Perception | Carole Feuerman Studios
55 Broadway New York, NY
(between Morris Street and Exchange Alley)