現在、アメリカは大学の卒業シーズンを迎えています。トランプ大統領やヒラリーさん、その他、諸々の有名人による大学の卒業式のスピーチ (Commencement Speech) の様子をニュースで見かけるようになりました。先日、ひさしぶりにワシントンスクエアパークを通りかかると、ニューヨーク大学 (NYU) の卒業式を迎えた学生達がガウンを着て、記念撮影で盛り上がってるところに遭遇しました。アメリカのこの季節ならではの光景です。
ワシントンスクエアパークは、ニューヨーク大学 (NYC) の敷地と言うわけではありませんが、周囲には校舎が集まっていて、学校紹介のパンフレットにも使われていたりと、学生にとってはキャンパスの一部のような公園となっています。
そんな大学の思い出の場所でみんな思い思いに卒業の記念写真を撮影中です。
卒業を迎えて本当にうれしそう。みんな満面の笑み。
Happiness Here、思わず幸せな気持ちになってしまう、ワシントンスクエアパーク。
様々な人が集まってきて思い思いの活動を自由に楽しんでいます。
元気いっぱいなフラフープ女子たち。
作品を並べて披露しているアーティストもいます。
ワシントンスクエアパークの常連アーティストたちといったら、砂絵アートのアーティストさんとあともう一人、ピアノ演奏のピアニストさんがいます。
この日は残念ながらピアノの演奏はありませんでしたが、砂絵アーティストさんはいました。相変わらず手際よくみるみるうちに作品が出来上がっていきます。
美しい花々も咲き、とても気持ちのいい季節となっています。
ところで、卒業式のスピーチと言えばスタンフォード大学でのスティーブジョブズの名スピーチなど記憶に残る有名なものが色々あります。このコメンスメントスピーチは、様々な分野で成功を収めている人が招待され、卒業式でスピーチをします。最も多いのが、政治家、アントレプレナー、そしてコメディアンをはじめとしたエンターテイナーです。総じて言えるのは、多くの人に影響を与えている人々で、スピーチが上手な人々です。アメリカの政治家たちは、特に選挙戦では、エンターテイナー的な要素が必要ということもあり、スピーチも上手で、こういう場でも大活躍です。
今年も様々な有名人が招待されてスピーチをしています。フェイスブックの創業者、マーク・ザッカーバーグさんもハーバード大学で熱弁を奮いました。Facebookと自身のPRだけでなく、2020年の大統領選を見据えているかもしれない?!という新しい社会の必要性と言った内容です。
今回のスピーチのテーマとなっていた、大企業をはじめとした大きな組織至上主義の社会から、個人や小さな組織がそれぞれ好きなことに挑戦できる社会への移行は、既に進行中だとは思いますが、そんな社会への移行の途中には、フェイスブックを超えるような新しい存在が登場して来るかもしれませんね。
なかなか意外性があり、面白かったのが、ミネソタ大学でのコメディアンで女優の Maria Bamford さんのスピーチです。Netflix ドラマ Lady Dynamite のプロデューサー兼主演をしている人です。そんな彼女のスピーチの内容は、なんと “今回、依頼されたスピーチの料金について”。 最後に学生へのサプライズがあるなど考えられた演出となっています。