ニューヨークのロックダウン解除前の最後の週末になりました!月曜日からニューヨークシティは経済再開第一歩となる、フェーズ1に入ります。2か月半以上という長い期間おうち生活でニューヨークの街も静まり返っていましたが、そんな静かな時も終わりに近づいてきています。現在、全米中で、抗議デモが大変熱く行われており、ニューヨークでもあちらこちらでデモやマーチに遭遇する事態になっています。ニューヨークのロックダウン最後の週末の今日は、気温も30度を超える暑い一日でしたが、街中のニューヨーカーたちも大盛り上がりの状態で、熱い一日となっていました。
土曜日のお昼過ぎ、ニューヨーク、マンハッタンのワシントンスクエアパークの近くを通りかかると、公園に溢れるほど大勢の人が集まっていました。途絶えることなく次々に人が引き寄せられるようにやってきていたのです。
公園の中央に向かって、みんなのそれぞれの思いを描いた “Black Lives Matter” などのプラカードを掲げます。
アメリカ国旗が真っ逆さま。これが意味するところは何でしょう?
抗議デモは、連日10日ほど行われていますが、人種問題をなくしたい、という思いに加えて、社会を変えたい、政治を変えたい、それぞれ色々な思いを持って、抗議デモに参加している人たちが大勢います。
ジョージフロイドさんの事件をきっかけに “Black Lives Matter” を掲げ、白人たちの黒人たちへの人種差別をやめさせたい、その強い思いを持ったのは、黒人たちばかりではありません。実は、この抗議活動の参加者の多くを占めているのは、白人たちです。公園の中央では、様々なゲストスピーカーが、熱く語っていました。
2か月半以上も前、アメリカの非常事態宣言が出て、New York on PAUSE がはじまる前のワシントンスクエアパークの週末の様子はこうでした。
今はその時よりも人がたくさんです。次々にストリートも人がいっぱいに。
警察のパトカーと向き合う抗議者たちも。
このデモ活動は、実はサポートも手厚く、とてもよくオーガナイズされています。
会場周辺には、無料の水やスナック、フルーツ、ハンドジェル、マスクなどが有り余るほど用意され、あちらこちらで、フレンドリーなスタッフさんたちが配っていました。まさに、イベントのようです。
デモは、ニューヨークのあちらこちらで行われていて、通り雨の中、パレードの人々にも出会いました。
かなり穏やかな雰囲気で、警察官のパトカーたちも、デモ隊の人たちが通れるよう、交通整理をしてくれていたりとサポート的な感じでした。それにしても、本当、街のあちらこちらで、抗議活動が行われているので、パトカーや、自転車に乗った警察官もたくさん見かけますが、とても平和な抗議イベントで、ニューヨークで、通常、開催されているパレードを彷彿とさせます。
SoHo は、デモがはじまって早い時期に、犯罪が多発したため、多くのショーウィンドウには、板がはりつけられ、痛々しい感じになっています。ニューヨークでは、犯罪防止のため、明日、6月7日の夜まで夜間外出禁止令が続く予定でした。
ニューヨーク夜間外出禁止令しばらく続きます!George Floyd 事件の大規模デモ 犯罪防止のため NYC Curfew
市長さんが、前倒しで、6月7日から通常化することを発表しました。
New York City: We are lifting the curfew, effective immediately. Yesterday and last night we saw the very best of our city.
Tomorrow we take the first big step to restart. Keep staying safe. Keep looking out for each other.
— Mayor Bill de Blasio (@NYCMayor) June 7, 2020
大規模な抗議イベントは、ブルックリン、ワシントンDC、フィラデルフィアなど全米各地でも行われました。
ニューヨークの街中は、少し前までは、しーんと静まり返っていて、活気を取り戻すまでにしばらく時間がかかるかな?という印象でしたが、デモの盛り上がりで、通常の生活に向けて動きがジャンプスタートした感じで、街の早い復活を期待できるかもしれません。
今まで家に籠っていた人々が、一気に街に繰り出し集まったイベントという事で、多くの人がマスクをしているとは言え、気になるのが、今後の感染者の推移です。今回の件で、特に大きな増加がなければ、ロックダウン中のコロナ対策衛生教育の効果もあり、少なくとも屋外で、マスクをしっかりと着用していれば、大人数で集合しても大きな問題がなさそう、という結論に達して、街の活動の早い復活が期待できるといいのですが。
現在、 人種問題の解決に向けて、団結しているニューヨーカーたちですが、少し前までは、コロナで一致団結して乗り越えてきました。