ニューヨーク周辺3州 旅行者14日間の自己隔離必須に アメリカ国内コロナ流行中の州への対策

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ニューヨーク州、ニュージャージー州、コネチカット州は、アメリカ内で、コロナのホットスポットとなっている州からの旅行者に対して、14日間の自己隔離を課すことを発表しました。ニューヨーク周辺は、コロナの大流行地となっていたため、フロリダ州をはじめ、他州へニューヨーカーが訪れる場合は、自己隔離の対象に今までなっていたのですが、ここに来て、立場が逆転、アメリカ国内での感染状況が一転し、テキサス州やフロリダ州をはじめ他の多くの州で、感染者が今とても増えてきているので、今度は、流行が収束しつつあるニューヨーク周辺は、他州から再びウイルスが持ち込まれないよう、守りに入ることになりました。

コロナのピーク当時、ニューヨーク州では、一日の感染者数が、1万人を越えるような大変な日が続き、世界の都市の中でもコロナの大流行地となりましたが、現在は、収まりつつあり、経済再開も少しづつ始まっていて、フェーズ2を迎え、店中でお買物ができるようになったり、アウトドアダイニングでお食事やドリンクを楽しめるようになってきています。

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ニューヨークの収まりに対して、一方、アメリカ全土に目を向けてみると、感染者が再び増加している州が多く出てきています。過去最高値を更新している州まであり、心配な所です。そんな中、ニューヨーク州知事のクオモさんが、ニュージャージー州とコネチカット州の知事と共同で、市中感染が起こり、ホットスポットとなっている州からの旅行者に対して、14日間の自己隔離を、トラベルアドバイザリーの形で義務づけることを発表しました。ホットスポットの州を訪れて帰ってきたニューヨーク周辺州在住者も対象となります。詳細は、こちら、州知事令は、こちらです。

ニューヨークは常にデータをもとにコロナ対策をしているので、今回もメトリクスに基づいて決められます。
対象の州は、以下の感染の広がり具合を示すメトリクスに基づいて更新されます。どちらかの条件を満たすと対象となります。
*感染者が、7日間移動平均で、住人10万人に対して10人以上
*検査陽性率が、7日間移動平均で、10%以上

今日現在、対象となっているのは、アラバマ州、アーカンソー州、アリゾナ州、フロリダ州、ノースカロライナ州、サウスカロライナ州、テキサス州、ユタ州の8つの州です。最新のリストは、こちらで、毎週以下の記事でもアップデートしています。

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具体的にどうやって取り締まるのかは、未定のようですが、初回の違反に対して $2000、2回目は $5000、最高 $10000 の罰金を科すことになると会見では、述べていました。基本的には、感染状況がよくない州からは、できるだけ旅行で来ないでね、というメッセージとも言えます。逆に、ローカルには、旅行に行かないように、というメッセージでもあります。

現在のアメリカの感染状況は、こちら で視覚的に分かりやすくまとめられていますが、以下のマップで分かるように、ニューヨーク周辺は今かなり落ち着いてきていて、ホットスポットが南の方や西の方など、アメリカの別の州になってきています。アメリカはかなり広い国で人口も多いので、コロナの感染地がぐるぐると州から州へと移動し続けないよう、対策をとっていかないといけません。

Map USA June
(New York Times)

これまでのアメリカ国内での旅行制限については、こちらで紹介しています。現在も、自己隔離など様々な制限がある州もあります。

ついにアメリカ国内でも旅行制限 国内移動者に14日間の自己隔離令 フロリダ ハワイ アラスカなど

EUは、7月1日から圏外の旅行も順次再開していきますが、現在のアメリカの一部の州の状況を考えると、残念ながらアメリカからの旅行者はおそらく除外されるのではないかと思われます。ただし、EUの国々も、それぞれの状況や考えがあるので、アメリカの州のように、全体で一致して行動するというのもなかなか難しいかもしれません。

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ニューヨーク周辺3州 旅行者14日間の自己隔離必須に アメリカ国内コロナ流行中の州への対策 was last modified: 8月 18th, 2020 by mikissh