ネブラスカ州西部には、アメリカ西部開拓時代の通り道沿いに、とても見晴らしのいい、急峻な崖である、スコッツブラフ (Scotts Bluff National Monuement) があります。ネブラスカ州西部は、アメリカ中西部に広がる大平原からの地形が変化し、少し起伏が現れはじめるエリアです。さらに西の方へと進んでいくと、険しい山の連なるロッキー山脈の前触れを感じさせるようになってきます。スコッツブラフ国定公園は、ドライブで崖の頂上まで行き、高いところから周囲の眺望を楽しむことができる展望スポットがあります。また、スコッツブラフ国定公園のビジターセンターでは、アメリカ西部開拓時代の歴史に触れることもできます。
スコッツブラフ (Scotts Bluff) は、ネブラスカ州西部にあり、今回は、コロラド州のデンバーからサウスダコタ州のラピッドシティへ向かう途中に立ち寄りました。平坦な大平原に現れる急峻な崖で、西部開拓時代初期の主要道沿いという歴史的な場所にあり、1919年にナショナルモニュメントに指定されました。
スコッツブラフの入口には、命懸けで、ものすごい時間をかけて西部を目指した開拓者たちの当時の様子が伝わってくるような牛車がいます。
ビジターセンターにちょっと立ち寄った後、早速、ドライブで崖の上を目指しましょう。
ネブラスカ州は、平らな大平原が広がっていて、起伏が少なくトンネルがほとんどないそうですが、この頂上へと続くサミットロード (Summit Road) には、3つもトンネルがあります。
クルクルと簡単な山道を走ってくると、頂上まであっという間に到着。そこで待っていたのは崖っぷちに咲く綺麗なお花と、
見渡す限りの開けた平原の様子でした。
崖の下は岩場となっていますが、頂上のトレイルコースは平らな整備された道で、非常に簡単なコースです。
トレイルの途中では、こんな可愛い野ウサギちゃんに出会いました。
途中、「スコッツブラフ」という名称の由来となる Hiram Scott さんのメモリアルもあります。19世紀初期、Hiram Scott さんは、ビーバーの毛皮取引で、この周辺を行き来していたそうですが、体調を崩し、仲間と別れてしまい、一人スコッツブラフ周辺で亡くなってしまったそうです。その経緯には、様々な言い伝えがあるそうですが、現在にその名前を残しています。
周囲を緑に囲まれた、雨風によって美しく削られた崖もあります。
スコッツブラフのビジターセンターには、西部開拓時代に関するちょっとしたミュージアムがあります。
開拓時代、オレゴンに向かう オレゴントレイル (Oregon Trail) と、ソルトレイクシティに向かう モルモントレイル (Mormon Trail) などがあり、様々な目的地に向かう開拓者の通り道だった様子が紹介されています。展示の他、映像作品も上映されています。
スコッツブラフ国定公園 (スコッツブラフ ナショナルモニュメント) Scotts Bluff National Monument
190276 Old Oregon Trail Road, Gering, NE 69341 地図
夏のロッキー山脈周辺ドライブ旅行おすすめです。