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国際写真センター【ICP】NYのおすすめ写真ミュージアム

ニューヨークにはあらゆるジャンルのミュージアムがありますが、写真に特化したミュージアムと言えば、International Center of Photography (ICP) の美術館である国際写真センターミュージアムです。ICPは、1974年に著名な写真家の Cornell Capa により創設された組織で、写真に関する教育と共にミュージアムも運営しています。ミュージアムは、2015年まではミッドタウンにありましたが、昨年、ロウアーマンハッタン、ニューミュージアムのお向かいへと引っ越してきました。この ICP ミュージアムが新しいロケーションに移ってから、今回はじめての訪問です。ミュージアムの入り口には、こんな文言が。ミュージアム内で撮影をされているということのなので、いつの日か自分が何かの作品に登場していることがあるかもしれませんね。

ICP ミュージアムでは現在 “Perpetual Revolution” という特別展が行われています。5/7まで開催しています。ちなみに入口のメッセージは、昨年行われていた特別展、”Public, Private, Secret” の名残のようです。昔ながらのプリントされた写真中心の構成から、デジタル媒体の写真、映像、インスタグラム、ツイッターなどの新しいプラットフォームなど現在主流となりつつある媒体を強く意識した構成となってきています。

今回の特別展では、気候変動、移民、ジェンダー問題、人種間の争い、テロなど、現在の世界で大きな問題になっている事柄に対して、メッセージ性がある作品が揃えられています。

ヨーロッパの難民キャンプの様子の映像や、世界で起きた事件の映像まで。

毎日目にする世界の情勢のニュースやスピーチなども冷静に考えると色々と考えさせられるものがあります。

かつてのICP の展示は、プリントされた写真が多かったですが、今回の特別展では、デジタル、映像作品が主流となっていました。

氷河が崩れ落ちてくる映像。じっと映像を見続けていると、思わずその場にいるような気分になってしまいます。温暖化の影響か、激しく動く自然界の様子が伝わってきます。

トランプ大統領下、EPA(US Environmental Protection Agency) には箝口令が敷かれており、組織の解体もささやかれています。仮に、気候への影響がそれほど明白でないとしても、石油などの有限のエネルギー源から太陽光、風力などのサステイナブルなエネルギー源にシフトしていくという方向性自体に間違いはないと思いますが、そんな遠い将来の方向性より現在の既得権益の方が大切なのかもしれません。

次々に映像が変化していくのですが、見せ方がうまく美しい映像ばかりです。

一人一人のアーティストの作品を映像にし、次々に印象的なおもしろい作品が現れるようになっています。

色々な人のインスタグラムをアートに取り込むというのも流行りです。その場所の風景が映り、そこで撮影された色々な人のインスタグラムが次々に現れます。その場所は難民キャンプだったりもします。

ICPのキュレーターによる今回の特別展の紹介です。

ミュージアムの中にはカフェとテーブル席もあり、待ち合わせにも便利です。

英語以外を話す人たちもよく見かけ、インターナショナルな雰囲気です。ワークショップかツアーか分かりませんが、写真好きが集まるミュージアムです。

小さなギフトショップですが、おもしろい、変わったデザインの品物が売っています。ポストカードも人気です。

木曜日のみ夜9時までオープンしていて、夕方6時からは、Pay What You Wish となっています。
また、ニューヨークパスでも入場できます。

International Center of Photography Museum (ICP)
250 Bowery, New York, NY 10012 MAP
休館日:月曜日
開館時間:10AM–6PM(木曜日のみ–9PM)

2020年1月からロウアーイーストサイドの新ロケーションに移転し、再オープンしています。

ICP ニューヨークの写真美術館 国際写真センター ロウアーイーストサイドに新オープン!

国際写真センター【ICP】NYのおすすめ写真ミュージアム was last modified: 3月 3rd, 2020 by mikissh