ニューヨークのジューイッシュミュージアムでは、現在81歳で現役のアルゼンチン人女性アーティスト、マルタ・ミヌヒン(Marta Minujín) のアメリカ初となる個展、Marta Minujín: Arte! Arte! Arte! が開催されています。マルタ・ミヌヒンは、アバンギャルドやハプニングが全盛だった1960年代頃から活動を続けているアーティストで、コンセプトアートやハプニング的なパフォーマンスなどで知られています。最近では、カラフルな色使いのポップな作品も手掛けていて、そんな楽しい作品の数々も展示されています。
マルタ・ミヌヒン(Marta Minujín)は、1960年代から活動を続けている現在81歳のユダヤ系のアルゼンチン人女性アーティストで、アメリカで初の個展となる Marta Minujín: Arte! Arte! Arte! が、ニューヨークのジューイッシュミュージアムで開催されています。
マルタ・ミヌヒンは、1960年代後半には、ニューヨークで活動していた時期もあり、サイケデリックアート、フルクサスのハプニング、草間彌生やクレス・オルデンバーグらのソフトスカルプチャなどなどその頃のニューヨークの影響が感じられます。
入口付近には、存在感のある独特の色使いとラテンアメリカ風の模様の巨大なソフトスカルプチャーが飾られています。サイケデリックな色使いの美しい抽象アートの作品も印象的です。
メインギャラリーに隣接する小さなギャラリーでは、ソフトスカルプチャーの模様をテーマとしたイマーシブな映像作品が上映されています。
最近の活動を見ると、楽しい色使いが特徴的なアーティストという印象ですが、かつては、いたずらっ子のような感じで、アクティビスト的、風刺的な側面が強く、ハプニングと呼ばれる驚きのイベントやコンセプトアートで知られていました。
アルゼンチンで独裁が終了した1983年には、ブエノスアイレスの街角に本でパルテノン神殿(The Parthenon of Books)を作るという大掛かりなプロジェクトも行っており、そんな様子が紹介されています。
本気だかジョークだけ分かりませんが、1979年には、ハンバーガーに自由の女神が挟まった像(Statue of Liberty Covered in Hamburgers)をバッテリーパークに飾るというプロジェクトを企画し、マクドナルドにスポンサーを要請したそうですが、実現には至っていません。
自由の女神が倒れていくような感じの彫刻も展示されています。
マルタ・ミヌヒンは、アンディ・ウォーホルとコラボもしています。Payment of the Argentine Foreign Debt to Andy Warhol with Corn, The Latin American Gold と題された1985年の作品です。アルゼンチンは、1982年に外債をデフォルトしましたが、そんな出来事への風刺がこもった作品です。
Happenings と呼ばれる、人々の注目を集める奇抜なイベントも色々行っていました。フルクサスの特別展でも色々な Happenings 見かけましたが、こちらでは、ギャラリーで観客に見守られる中、たくさんの無機質な人々がオレンジ畑で収穫を行っている、不思議な光景が広がっています。
こちらは、1973年にニューヨークのギャラリーに展示された Minu-Phone という作品です。観客が電話ボックスの中に入ると、ライトアップされ、煙が立ち込めるいうドッキリ番組のような作品になっています。
マルタ・ミヌヒンの代表作の一つ、La Menesunda は、以前、ニューミュージアムで再現されていて、面白い世界を体験することができました。
Marta Minujín: Arte! Arte! Arte! は、4月1日まで開催されています。
現在は、終了してしまいましたが、この時は、Chloéのファッション展、Mood of the moment: Gaby Aghion and the house of Chloé も開催されていました。
ジューイッシュ博物館は、特別展の他、ユダヤの文化も知ることができる常設展も見応えがあります。
ニューヨーク旅行におすすめの季節到来です。旅行お得情報 と合わせて、ニューヨークのおすすめスポット特集もどうぞ。
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