セントラルパーク近くのニューヨーク、アッパーウエストサイド、76-77ストリートに、ニューヨーク歴史協会 (ニューヨークヒストリカルソサエティ New York Historical Society) という、ニューヨークで最も長い歴史を誇るミュージアムがあります。ニューヨークの歴史博物館であり、さらに、アメリカの歴史や、ピカソやティファニーなどのアート作品の展示などもあり、目新しい面白いテーマの特別展も多いミュージアムです。
ニューヨーク・ヒストリカル・ソサエティで、あのブロードウェイミュージカルで人気になった、アレクサンダー・ハミルトンの特別展『Summer of Hamilton』が行われているというので久々に訪れてみました。ミュージアムの一階ではブロードウェイ『ハミルトン』のラップミュージックが流れて盛り上がっています。
ニューヨーク歴史協会 (ニューヨークヒストリカルソサエティ New York Historical Society) とは?
ニューヨーク歴史協会 (ニューヨークヒストリカルソサエティ New York Historical Society) とは、1804年に誕生したニューヨーク最古の歴史あるミュージアムです。アメリカやニューヨークの歴史、アートに関する膨大なコレクションを誇っています。昔の銀行のような雰囲気を醸し出す現在の重厚な建物には1908年に移転してきたそうです。アメリカ、ニューヨークの歴史、アートに関する様々な特別展が行われています。
ハミルトンの特別展示『Summer of Hamilton』
こちらが、大人気ブロードウェイミュージカル『ハミルトン』で取り上げられ、すっかり時の人となり、今回の”Summer of Hamilton” の特別展の主役でもある、アレクサンダー・ハミルトンです。
『ハミルトン』のクライマックスにも登場しましたが、アレキサンダー・ハミルトンとアーロン・バーが決闘で使ったと言われる銃のレプリカと決闘の場所に置かれていたという石碑が展示されています。
ハミルトンの本。
ハミルトンの手書きの手紙も残されています。
“Summer of Hamilton” の特別イベントの一環で、図書館ではハミルトンのトリビアという特別プログラムが行われていました。ミュージアムに訪れる前に、予約をしようとしたのですが、すでにチケットは完売。残念ながら参加できませんでした。様子を見てみた感じ、参加者は女性率が高い感じでした。どうやら『ハミルトン』は女性ファンが多いのかもしれません。
こちらがニューヨークで爆発的な人気となった話題のミュージカル、『ハミルトン』です。
ニューヨークには、アレキサンダー・ハミルトンにまつわる様々な史跡が残されているので、興味がある人にはおすすめです。
ピカソの”Le Tricorne”と珍しいコレクション
このニューヨーク・ヒストリカル・ソサエティには、昨年から巨大なピカソの作品、”Le Tricorne”が展示されています。
2階のメインのギャラリーのお部屋に入って、すぐ目の前に現れる巨大な作品です。
この他、ピカソの作品も何点かあります。
今年オープンしたばかりのメトロポリタン美術館の新館、メットブロイヤー (MET Breuer) で見た”Unfinished” のテーマを思い起こさせる、有名画家たちの下書きや未完成作品がこのミュージアムにあります。ピカソの作品です。
ピカソが描いた人物描写部分。
子供たちも楽しめるミュージアム
地下には、子供たち向けのミュージアムがあります。地下へ向かう階段にはこんなかわいいキャラクターが登場!
2階フロア奥の特別展は、”The Art and Whimsy of Mo Willems” 。2016年9月25日まで開催されています。
この Mo Willems の世界は本当にかわいらしいです。子供たちはもちろんのこと、大人が見てもなごめます。
人気絵本作家のMo Willemsはこんな人です。
ニューヨークの歴史も、このミュージアムでなら楽しく学べそう?ミュージアムの中では、ニューヨークの歴史に関する映像が上映されています。子供向けというわけではないですが、ニューヨークの歴史がコンパクトにまとめられていて、なかなかよかったです。
ユニークな特別展とアート作品もいろいろ
このミュージアムでは、様々な個性的な特別展が常時行われています。
メトロポリタン美術館や、MOMAのように多くのアートコレクションはありませんが、個性的なアート作品も色々あります。
Childe Hassam の”Flags on 57th Street, Winter 1918″
ちょっと明るい楽しい雰囲気のこちらのセクションは、フォークアート (Fork Art) です。”The Folk Art Collection of Elie and Viola Nadelman”という特別展が8月21日まで行われています。
フォークアートの展示セクションの最後には、フォークアート好き向けのギフトショップも。刺繍キットや、ぬいぐるみキットなどハンドメイドグッズも取り揃えられています。
こちらのセクションでは一転変わって、”Anti-Semitism 1919–1939″ という特別展。ヒトラーの世界に。
こちらは、世界で最も貴重なコインと言われる”the 1933 Double Eagle”。大不況の中、フランクリン・ルーズベルトにより金保有が禁止される直前の1933年に造られた 20ドルコインで、まだ試作段階で実際に流通することはなかったそうですが、そのうちいくつかが盗まれ、現在、政府所有が 10 個、民間に所有されている唯一のものだそうです。
美しいティファニーグラスの展示も素敵です。
2017年からはさらに展示スペースが1フロア増え、より豪華となったティファニーランプの展示が行われています。
ニューヨークのミュージアムには大体、ミュージアム内にカフェやレストランが併設されていますが、このニューヨーク・ヒストリカル・ソサエティのレストランもなかなかいい雰囲気です。ミュージアム鑑賞後、ここでゆっくりお食事をして帰るのもいいですね。
ニューヨークヒストリカルソサイエティーでは、面白い特別展もよく開催されます。
ニューヨーク歴史協会 (ニューヨークヒストリカルソサエティ)
New-York Historical Society
170 Central Park West, New York, NY 10024 MAP
ディスカウントチケットも こちら で出ています。
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