ニューヨーク州では、長く続いていた、地下鉄、バス、空港など公共交通機関でのマスク着用ルールが、今日から廃止となることが発表されました。ニューヨークの地下鉄などでは、コロナ禍の真最中は、ほとんどの人がマスクを着用していましたが、ワクチン接種が進み、感染経験者も増えた最近では、取り締まりもなくなり、マスクなしで乗車する人も増えていました。今後は、マスクを着用する、しないは、各自の判断に委ねられます。
ニューヨークは、ここ数年、パンデミック対策で、様々な変則的なルールが登場していました。そんなルールのほとんどが廃止されて来ています。そんな中、今日、ニューヨーク州知事、Kathy Hochul さんは、ニューヨーク州内での公共交通機関など様々な場所で必須とされていたマスク着用ルールを廃止することを発表しました。さっそく今日から適用です。
Starting today, masks will be optional in some places where they had previously been required, including on mass transit. pic.twitter.com/5zTT4uRB6h
— Governor Kathy Hochul (@GovKathyHochul) September 7, 2022
これまでマスク着用必須ルールが続いていた、地下鉄やバス、駅、JFK空港や、ラガーディア空港など公共交通機関でのマスク着用はオプショナルになります。
ニューヨーク中のマスク着用必須の場所の完全廃止ではなく、州のヘルスケア施設や病院では、これまで通り、マスク着用義務を継続するとしています。
ニューヨーク州では、パンデミックがはじまってすぐの 2020年3月中旬に、公共スペースでのマスク着用が必須となりました。
ただし、それでも地下鉄などでマスクを着用しない人も多く、一時は、罰金が科されていた時期もありました。
その後、ワクチン接種の進捗と変異種の登場など状況の変化に応じ、マスク着用ルールが変遷しましたが、今年2022年2月には、スーパーなどのお店屋さんや学校でのマスク着用ルールが廃止されました。
今年2022年4月には、連邦政府による一律の空港や機内でのマスク着用義務ルールは違憲とされ、空港や機内でのマスク着用義務の継続は、地方自治体や、航空会社レベルでの判断に委ねられていました。
最近では、取り締まりもなくなり、地下鉄などでは、マスクを着用していない人もかなり増えていましたが、ずっと続いてきた、ニューヨークの公共交通機関でのマスク着用ルールが、ようやく廃止となります。治りかけの人なども含めみんな、マスク着用は自主的に判断する形になります。
アメリカでは、自宅検査キットの普及により、全体の正確な感染者数を知ることは難しくなっていますが、感染者数だけでなく、入院者数、死者数共に、減少傾向にあります。とは言え、最近大流行している、オミクロンの変異種、BA.5 は、オミクロン以上に感染しやすく、かつこれまでのワクチンや、オミクロン以前のコロナへの感染による抗体では、感染を防ぐ効果が低くなっているため、今まで感染することなく大丈夫だった人も、ここにきて感染してしまう人も多くでています。幸いワクチン接種を済ませていれば、重症化する可能性は低く、風邪やインフルエンザ程度の症状となることが多いようです。
とは言え、どんな症状になるか読めないのが、新型コロナウイルスの特徴なので、できるだけ感染しないのがベストです。CDC は、これまでのワクチンと若干異なる、BA.4/BA.5 の感染を防ぐ効果もある、新ブースターショットを、先日、承認し、接種が可能となっています。CDC による、ワクチン接種に関する、最新のガイダンスは、こちらです。
9月7日から、日本入国時の検査義務もなくなったので、海外へ行きやすくなり、さっそく日本から海外旅行に出かける人が増えているようです。
ワクチン接種さえしていれば、アメリカも入国時の陰性証明書も必要ないので検査する必要がなく、日本とアメリカを行き来するのは、もう以前の通常通りです。
こうして少しづつ日常に戻ってきているのは嬉しいことです。