アメリカでは、2024年4月8日、ほとんどの場所で太陽が月によって一部または全部が隠れる日食を見ることができます。月は、北米の南西から北東へと移動し、テキサスからメインにかけてのニューヨークなどの州では、珍しい皆既日食を見ることができます。実際に日食が見られるかどうかは、当日の雲の状態にもよりますが、とても稀な天体イベントなので、太陽観察用メガネなどを準備し、どこで見るか計画したり、観察の準備をしてみるのも楽しいと思います。
2024年4月8日は、アメリカの大部分で、月が地球と太陽の間を通過する時に、太陽を完全に覆ってしまう、「皆既日食」 (Total solar eclipse) または、一部を覆う「部分食」を見ることができます。月が地球から近い位置で、ちょうど太陽を隠してしまう、皆既日食は、テキサス、アーカンソー、オクラホマ、ミズーリ、テネシー、イリノイ、ケンタッキー、インディアナ、オハイオ、ミシガン、ペンシルバニア、ニューヨーク、バーモント、ニューハンプシャー、メインの一部で見ることができます。皆既日食では、月が太陽を完全に覆ってしまいますが、太陽の周りのコロナが発する光は残ります。
ちなみに、月が地球に遠い位置で、太陽の中心を通過すると完全に覆うことができず、太陽の端の部分がリング状に輝く「金環食」となります。昨年2023年は、アメリカの一部で 金環食 が見られました。
その他、アメリカの大部分でも、太陽の一部が欠けた、三日月や半月のように見える「部分食」を見ることができます。皆既日食ラインから少し離れたニューヨーク周辺では、太陽の 89% が覆われる「部分食」が見られます。
テキサス州の オースティン、ダラス、テネシー州の ナッシュビル、オハイオ州の クリーブランド、ニューヨーク州の ナイアガラ、バッファロー、ロチェスター、シラキュース、バーモント州のバーリントン、モンペリエなど旅行先としても人気の都市で、皆既日食を見ることができます。皆既日食は、短い場所では、1分程、長いところでは、4分半程起こります。時間や長さなどタイミングの詳細は、こちらで紹介されています。
Coming next year to North America, the dazzling sight of a total solar eclipse! What % eclipse is your home?
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ニューヨーク周辺では、日食に合わせて、皆既日食のナイアガラの滝、その他の アップステートニューヨーク を訪れてみるのも楽しいと思います。
皆既日食の様子は、NASAをはじめ様々なグループによるライブストリームでも見ることができます。
こちらの映像では、全米各地の皆既日食の様子が感動する観客の様子と一緒に紹介されています。
前回、皆既日食があったのは 2017年です。その様子は、こちらの記事でも紹介していますが、肉眼での太陽の直視は危険なので、太陽観察用の専用眼鏡または簡易観測装置を使用して、太陽を見るようにします。前回はお昼間だったので、ニューヨークでは子供から大人までみんなで色々な場所に集まって盛り上がっていました。
2024年4月8日の次にアメリカで見られる皆既日食は、なんと20年後の2044年の8月23日になります。
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