ニューヨークのマンハッタン西側で、すっかり大人気スポットとなっているのが、エンパイアステートビルやハドソンリバーなどニューヨークの絶景を高い場所から楽しめる空中公園、ハイライン (Highline) です。オシャレなお店が立ち並び、ホイットニー美術館がある、アートな雰囲気で活気溢れるミートパッキングディストリクト (Meat Packing District) から、NY最新の大開発プロジェクトが進行中の ハドソンヤード (Hudson Yards) までを結ぶ空中公園となっていて、ハイラインは訪れる度にアートや周囲の建築が変化する、また四季折々、昼夜それぞれの様々な表情が楽しめる、ニューヨークのおすすめお散歩スポットとなっています。ニューヨークの注目の観光スポットとなっている、ハイラインの行き方、営業時間、観光の見どころ、出入り口の場所など詳しいハイライン情報を紹介します。
コロナ後のハイラインの歩き方もこちらで紹介しています!
ハイラインとは
ハイラインは、かつての高架鉄道路線跡を利用した一直線上に伸びた空中公園です。2006年にスタートしたプロジェクトで、2009年に一部オープンして以来、順次拡張され、最終的に2016年に完成した、ミートパッキングディストリクト (Meat Packing District) と、ハドソンヤード (Hudson Yards) を結ぶ2km強程の距離のまっすぐの道を歩く公園で、ゆったりとニューヨークの絶景を見ながらお散歩ができる公園として人気となっています。
ハイラインは、マンハッタンの西側、ハドソンリバー近くの見晴らしのいい位置するため、お天気のいい日には、美しい夕日も楽しめるスポットです。
ハイラインを歩くだけの場合は、所要時間は1時間程見ておくといいですが、途中、ホイットニー美術館や、チェルシーマーケット、チェルシーのアートギャラリー街などの様々な見どころも立ち寄りながら楽しむ場合は、半日程見ておくといいでしょう。特に、おすすめの時間は、太陽が沈みゆく夕方前後の時間帯です。
ハイラインのチケット予約方法
2020年、ハイラインは事前予約制になっています。こちら から、時間指定チケットを無料で予約することができます。2021年4月現在、週末のみ予約必須で、平日は自由に訪れることができるようになっています。入口は、Gansevoort Street、23rd Street、30th Street の3ヵ所のみとなっています。2020年は、一方通行だった時期もありましたが、現在は、南北好きな方向に進むことができるようになっています。
ハイラインは、季節によってオープンしている時間が変わりますが、春から秋にかけては、夜遅くまで楽しめます。ハイラインの公園は、夜遅くまでとても賑やかで安全です。
ハイラインの時間
春時間 (4, 5月): 7am – 10pm
夏時間 (6, 7, 8, 9月): 7am – 11pm
秋時間 (10, 11月): 7am – 10pm
冬時間 (12, 1, 2, 3月): 7am – 7pm
ハイラインの行き方
マンハッタン最西部は、地下鉄が走っていないので、少し歩きますが、ハイラインの最寄り駅は、A,C,E線の14th, 23th, 7線の 34th Street-Hudson Yards 駅となります。
ハイラインの出入り口はこちらです。
基本階段ですが、エレベーターがある所もあります。
おすすめは、ハイラインの一番南側、ホイットニー美術館の隣からのスタート、または ハドソンヤード からのスタートです。(地図)どちらかというと南に近い方が見どころが多い感じなのですが、ハイライン全てを歩くつもりの場合は、ハドソンヤードの地下鉄駅そばの、北から南に降りてくるコースもいいと思います。
Gansevoort and Washington ストリート(ホイットニー美術館隣)(エレベーター有)
14 ストリート(エレベーター有)
16 ストリート(エレベーター有)
18 ストリート
20 ストリート
23 ストリート(エレベーター有)
26 ストリート
28 ストリート
30 ストリート(エレベーター有)(ハドソンヤードのリトルスペインへ)
30 ストリート & 11 アヴェニュー(ハドソンヤード地下鉄駅そば)
ハイラインの歩き方
ハイラインの南側のスタート地点である、ミートパッキングディストリクトは、週末に訪れると、色々なイベントが行われていることが多く、とても活気溢れるエリアです。現在は、華やかなライトの飾り付けもされていて、豪華な雰囲気になっています。
ハイラインの入口は、ホイットニー美術館のお隣で、周囲は、とてもアートな雰囲気となっています。
ハイライン観光の前後にホイットニー美術館を訪れてみるのもおすすめです。
ハイラインは、春から初秋にかけ、緑でいっぱいになりとても綺麗です。紅葉の季節になると次第に色が変化していき、冬になると植物がなくなり、すっきりとし、開放感ある感じになります。ハイラインの最南端のミートパッキングディストリクトの入口の階段を上ると一段高い空中公園に到着です。階段を上った後、ハイラインを北へ向かって歩き始める前に、まずは少しだけ南に戻って歩いて行くと最南端の見晴らしのいいスポットがあります。このエリア、ホイットニー美術館との隣接部分にはハイラインのトイレがあります。
それではハイラインを北へ向かって歩いていきます。すぐ北側には、たくさんの木々が繁る、森のような小道、DONALD PELS AND WENDY KEYS GANSEVOORT WOODLAND があります。ハイラインは、マンハッタンの最西端という、立地上、少し訪れにくい場所にありますが、いつも旅行者でいっぱいの人気の公園です。
所々にこんな線路跡が残されていて、ノスタルジックな光景の写真を撮ることができます。
ハイラインをまたぐように立っているお洒落ホテル、スタンダートホテルが見えてきます。
ガラス張りの景色のいいホテルのお部屋も素敵ですが、気軽に訪れることができる、開放的な絶景ルーフトップバーも楽しいです。
ハイラインには、様々なパブリックアートが期間限定で飾られています。
現在は、公共スペースとアートの関係性をテーマにした古代ギリシアの広場、Agora という題名の下、カッコいいネオン作品が展示されています。
それぞれのアーティストがそれぞれの作品にメッセージを込めたものが点在していて、夜はネオンが光り、昼間とはまた違う雰囲気になり面白いです。
ハイラインの 14 ストリートと 15 ストリートの間には、人気のくつろぎスペースがあります。ハイラインは意外と長いお散歩コースなので、途中休憩も楽しみながら進んでいきましょう。
ハイラインは進んで行くと次々に変わった面白いものが登場します。次に出てくるのは、水が道から溢れ出るスペース (DILLER – VON FURSTENBERG SUNDECK & WATER FEATURE) です。暑い日には、思わずサンダルを脱いで水遊びをしたくなってしまう清涼感のある憩いのエリアです。
15 ストリート上、東側には、チェルシーマーケットとお向かいの建物を結ぶ美しい渡り廊下が見え、その下にはずらりとイエローキャブが大行列する光景が。絵になる光景が次々に出てきます。
西側には、ハドソン川があり、沈みゆく夕日を眺める人でいっぱいです。夕日の時間帯はとっても綺麗。
ハイラインのトンネルは、こんなお洒落な青いライトアップが印象的なトンネルとなっていて、お土産用のアート作品や、アイス、ドリンクを売るお店が出ていたりします。
オープンエアの中、ドリンクと軽食を楽しめる Terroir at the Porch というお店も人気があります。
16 ストリートの北側の階段を下りていくと、大人気のチェルシーマーケットがあります。お食事やショッピングが楽しめるおすすめの立ち寄りスポットです。
様々なアイデアのアート作品が置かれています。こちらは、イギリス人アーティスト、Phyllida Barlow さんの prop と題された作品。
17 ストリートには、巨大スクリーンで、車が走る 10 アヴェニュー を眺められる展望スポット(10TH AVENUE SQUARE & OVERLOOK) があり、景色を楽しめる人気のくつろぎスポットとなっています。
ハイラインからエンパイアステートビルを見ることができるスポットもでてきます!
ハイラインは建築好きな人は必見のエリアです。
Frank Gehry による IAC Building の周辺には、新しいビルが建設中です。こちらも変わった建物 (76 Eleventh Avenue) で、よじれていますが、コンドだそうです。ハイライン周辺は、ハイラインにより不動産価値が上がり、建設ラッシュになっていて、様々な個性的なデザインの建物が登場しています。
夜になるとネオンアートがライトアップし始めました。
こんなアートが顔を覗かせたり、ハイラインの周辺を色々見ていると面白い発見があります。
ハイライン沿いの住居の建物の前にも可愛いアート作品があり、オシャレな雰囲気です。
ハイラインでは、こんな風にアーティストが作品を描いているところに遭遇したりもします。
自由の女神を模した巨大なウォールアート。
そんなウォールアートのお向かいには、くつろげるベンチがあり、
芝生もあり、くつろぐ人々でいっぱいです。
ハイラインの近くには、チェルシーのアートギャラリーがたくさん並んであります。有名なギャラリーなども多いので時間があればぜひ訪れてみましょう。
アーティスティックな光景がハイラインの周辺にいっぱいあります。
普通に立っている木まで、なんだかアートです。
ハイラインのアートは、それぞれの作品が個性的で、時々唐突でビックリするものも登場します。
ハイラインの夜のお散歩も賑わっているので危険な雰囲気はありません。おしゃべりしながら楽しそうに歩いている人たちがいっぱいです。
26 ストリートまで来ると、エンパイアステートビルなどが見える東向きの展望スポットがあります。街の景色が額縁に入った絵のように見えるスポットで人気があります。
ライトアップされたハイラインをずっとまっすぐ歩いていきます。
ハイライン沿いには、居住用の建物が数多く建てられていますが、そんな中でも、一際目立つのが、Zaha Hadid がデザインしたコンド 520 West 28th Street です。
夜のハイラインは、ビルのライトアップの灯りもあり、美しい夜の光景を楽しむことができます。
この周辺は、建築ラッシュで、まだまだビルが増え、近代的な場所になりそうです。高層の建築中のビル群は、そんな未来を垣間見ることができます。
CROSSROADS と呼ばれる場所までやってきました。夜はこの辺りがゴール近くということもあり、人がたくさんいます。
PERSHING SQUARE BEAMS という、鉄道時代の残された鉄骨と緑を融合させた不思議な空間も造られています。
ハイラインの一番北側 (INTERIM WALKWAY 30th st – 34th st) は、朝7時から日没までのオープンとなっています。
ハイライン散策の映像は、こちらをどうぞ。
ハイラインの一番北側の見どころである、ハドソンヤード (Hudson Yards) も是非訪れてみましょう!
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ニューヨークは楽しい見どころがいっぱいです。ハイラインと合わせて、色々と訪れてみましょう!