Charging Bull Wall Street NY (1)

孤独のチャージングブル!ロックダウン中のニューヨークの金融街 ウォールストリート

Charging Bull Wall Street NY (1)

ニューヨークは、春らしいとても気持ちのいい日々が続いています。素晴らしい季節になると、普段は、旅行者でいっぱいになるニューヨークですが、現在、コロナでロックダウン中ということで、旅行者に人気の写真撮影スポットも閑散としています。ニューヨークのロウアーマンハッタンにある、フィナンシャルディストリクトの象徴、チャージングブルも今はその周りに人影は少なく、少し寂しそうにしています。通常、平日は活気があるニューヨーク証券取引所も、現在閉鎖中で静まり返っています。

NYSE (1)

ニューヨーク州では、経済再開がスタートした地域が増えていますが、ニューヨークシティでは、まだ自宅待機令の New York on PAUSE が、続いており、オフィスも閉鎖中の企業も多く、多くの人が自宅で過ごしています。通常、平日は、オフィスワーカーでいっぱいのニューヨークのロウアーマンハッタンですが、ウォールストリートもブロードウェイエリアも人通りがかなり少なくなっています。

Trinity Church NY (1)

ブロードウェイを南下して行くと登場するのが、ニューヨークの金融街のアイコンとなっているチャージングブルです。旅行者に人気の写真撮影スポットで、いつも人で溢れかえっていますが、日中、ここまで閑散としているのは、はじめてかもしれません。あまりに珍しい光景なので、たまたま通りかかったトラックの運転手さんが、思わずトラックを止めて下りてきて、急いで写真撮影をしていました。

チャージングブルは、1987年10月に起こったブラックマンデーと呼ばれる株式市場の急落を受け、シチリア出身のアメリカ人アーティスト、Arturo Di Modica さんが製作し、1989年に登場したブロンズの牛の像です。最初は、無許可でニューヨーク証券取引所の前に置かれたそうですが、その後、現在のボウリンググリーン近くのブロードウェイに移され、ウォールストリートの象徴として現在に至っています。

Charging Bull Wall Street NY (2)

「ブル」といえば、よく対になるのが、「ベア」ですが、ニューヨークで「ベア」と言えば、セントラルパーク にある3匹のクマ像が思い浮かびます。この牛「ブル」と、クマ「ベア」は、金融市場の動きを表すのによく使われます。

Central Park (15)

現在、コロナ禍で世界中の経済に大打撃が広がる中、世界各国の中央銀行の買い支えもあり、金融市場では、ブルとベアがせめぎ合っています。
ブルマーケットは、底値から20%以上上昇する上向きの状態、反対にベアマーケットは、天井値から20%以下に下がった下向きの状態を表します。
現在のアメリカ株式市場の代表的な指標となっている S&P500 は、34% 以上下がった後、なんと 32% 上昇し、今後どちらに動いていくのか注目です。

ところで、なぜマーケットで、株価の動きが上がることを「ブル」といい、下がることを「ベア」というのでしょうか?
こちら の記事によると、獲物を攻撃する時、牛は突き上げ、熊は押し倒すので、その動きから、マーケットの上がり下がりを表現する時に「ブル」と「ベア」が使われるようになった、そんな説と、あともう一つ、かつて、値下がりすることを見越して、熊を入手する前に、熊の皮を売るという商習慣があったことから、値下がりを「ベア」と呼ぶ、など諸説があるようです。

あのニュートンも財産を失ったとされる、1720年にイギリスで起こった、株価大暴落事件、南海泡沫事件 (South Sea Bubble) の頃にも、既にこの言葉は使われていたそうです。

Museum of American Finance-10

ウォールストリートには、アメリカの株式市場の中心、ニューヨーク証券取引所 (NYSE) があります。NASDAQ など最近では、電子取引のみで、人が集まるトレーディングフロアのない取引所が増えています。ニューヨーク証券取引所でも、その中心は、データセンターでの電子取引ではありますが、現在でも、人が取引を支えています。
そんな NYSE も、コロナ感染者が出たことから、3月23日からトレーディングフロアが閉鎖され、電子取引のみとなっていましたが、明日、5月26日から再開します。コロナ対策として、通常の 25% の人数制限と、マスク着用、握手禁止に加えて、通勤時は、公共交通機関の利用は不可で、検温必須、また、トレーディングフロアで感染しても訴えないことの署名もした上での再開だそうです。

NYSE (1)

ニューヨーク証券取引所 (NYSE) のトレーディングフロアにいるのは、実は、証券取引所の従業員というわけではなく、かつてスペシャリストと呼ばれた、特定企業の株式の売買を専門に担当する、Designated Market Maker (DMM) と、それぞれの証券会社の専属フロアトレーダーです。高頻度取引 (HFT) で知られるシタデルのような証券会社も、実は、DMM にも力を入れているようで、トレーディングフロアでのインテリジェンスは、今でも大切なようです。
こちらは、最も有名なフロアトレーダーだそうですが、こんな感じの人が働いています。

現在、NYSE の前に立っている少女像は、以前、チャージングブルの前に登場し話題になった女の子です。

恐れを知らない少女像 vs チャージングブル!ニューヨークで話題の新パブリックアート

ロウアーマンハッタンには、連邦政府の建物も色々あります。証券取引所の隣にあるのは、初代大統領ジョージ・ワシントンの就任式が行われたという、フェデラルホールです。

NYSE (2)

ニューヨーク・ウォールストリートの隠れ観光スポット フェデラルホール

フェドのマーケットオペレーションの中心となっている、ニューヨーク連邦準備銀行 (Federal Reserve Bank of New York) もあります。
金融に興味がある人は、コロナ危機が落ち着いたら、ニューヨーク連銀の見学アメリカ金融博物館 などもおすすめです。

Federal Reserve Bank of New York

ロウアーマンハッタンは、オフィスビルでいっぱいですが、その合間に、Jean Dubuffet の Group of Four Trees などパブリックアートも色々と点在しています。

Lower Manhattan Art

現在、ニューヨークは、どこも人が少なく閑散としています。そんな今のニューヨークの様子はこちらになります。

タイムズスクエアの今!まるで別世界のようなロックダウン中のニューヨーク

今セントラルパークが美しい!新緑の中で癒される 憩いの時間を過ごして

人がまばらなゆったりブライアントパーク!色とりどりのお花と緑の芝生が美しいニューヨークミッドタウンの癒しの公園

孤独のチャージングブル!ロックダウン中のニューヨークの金融街 ウォールストリート was last modified: 5月 26th, 2020 by mikissh