ニューヨークを訪れる旅行者が知っておきたい、ニューヨーク地下鉄の乗り方と新しい支払い方法、地下鉄の料金、地下鉄の乗り放題券など、ニューヨーク交通の基本情報を紹介します。
ニューヨークの地下鉄では今、OMNY という、クレジットカードタッチ決済や、スマホタッチ決済で改札を通ることができるようになっています。メトロカードの購入方法も紹介しますが、ニューヨークの地下鉄では、クレジットカードや、Apple Pay などでも簡単に支払いができるので是非参考にしてみてください。
ニューヨークの地下鉄 OMNY
ニューヨーク地下鉄の支払い方法として、最近は OMNY (One Metro New York) が使われるようになってきています。
OMNY (One Metro New York) とは、ニューヨークの地下鉄の支払いに、スマホやクレジットカードでのコンタクトレス(非接触)の電子決済ができるシステムのことです。
ニューヨークの地下鉄で、クレジットカードや、スマートフォン、スマートウォッチなどで支払いができるようになり、改札でタッチするだけで通ることができます。
そのため、チケットもメトロカードも購入する必要がないので、券売機を探す必要もありません。地下鉄の支払いに、簡単でおすすめの方法です。
ニューヨーク地下鉄 クレジットカード
ニューヨークの地下鉄の OMNY の表示のある改札で、クレジットカードをかざしてタップすると、クレジットカードタッチ決済で料金の支払いができ改札を通ることができます。
クレジットカードは、コンタクトレス決済ができるクレジットカードだけになります。かざすだけで決済できる、タッチ決済が利用できるクレジットカードのみが使えます。
Visa®, Mastercard®, American Express®, Discover®, UnionPay, JCB などのクレジットカードが使えます。
デジタルウォレット
Apple Pay や Google Pay などで支払いができます。
たくさん利用すると自動で乗り放題になる
クレジットカードや、デジタルウォレットで、ニューヨークの地下鉄の支払いをする OMNY を使うと、前払いをしなくても、7日間の乗り放題にすることができます。
7日間の間に、支払金額が、7日間の乗り放題運賃である 34ドルを超えると、それ以降は、課金されなくなります。
つまり、7日間で12回分を地下鉄やバスで支払いをすると、13回目以降は、何度利用しても料金がかからず乗り放題になります。
ニューヨーク地下鉄 チケット購入方法
ニューヨークの地下鉄の切符は、こちら、メトロカードを使います。
最近は、OMNY 決済の人も増えてきていますが、従来通りのメトロカードの利用者もまだたくさんいます。
メトロカードを購入できる券売機は、地下鉄の駅にあります。
メトロカードは、一番最初に購入するときに、カード代金として、1ドルかかります。
メトロカードはお金をチャージして入れておいて、乗るたびに、乗車料金が引き落とされるカードです。
地下鉄とバスで共通になっています。また、マンハッタンからルーズベルト島への トラムウェイ や、JFK空港の エアトレイン (AirTrain) の支払いにも使用できます。(エアトレインの支払いは、Jamaica駅、Howard Beach駅にて)
水上の公共交通機関的存在になっている NYC フェリー は、MTA管轄外で別のため、メトロカードや OMNY は利用できません。
ニューヨーク地下鉄の乗り放題パス
ニューヨークの地下鉄やバスに乗り放題できるメトロカード、Unlimited Metro Card があります。
乗り放題のメトロカード (Unlimited Metro Card) は7日間パスと30日間パスの2種類です。
・ 7日券 34ドル 12回乗車すれば元が取れます。
・ 30日券 132ドル 46回乗車すれば元が取れます。
以前は、1日券がありましたが、現在は、7日券か30日券のみになります。
駅にあるメトロカードの券売機で購入します。
ニューヨークの地下鉄 バスの料金
ニューヨークの地下鉄の料金は、2.90ドルです。
ニューヨークは、広いですが、距離に関係なく一律料金です。
5分だけ乗っても、1時間以上乗っても、乗り換えをしても $2.90 で行けてしまいます。乗り換えのルールは、少し複雑なので、後半で詳しく紹介します。
地下鉄を一度だけ使用したいという場合は、メトロカードを買わずに、3.25ドルで、シングルライドの一回券を購入することもできます。
ニューヨークの空港 エアトレイン + 地下鉄 料金
ニューヨークの空港の行き方 にあるように、JFK空港のエアトレインに乗る際も、メトロカード、または、OMNY (One Metro New York) のスマホやクレジットカードのタッチ決済が使えます。
JFK空港で、エアトレイン (AirTrain) を使用し、ジャマイカ駅 (Jamaica) や ハワードビーチ駅 (Howard Beach) を通って地下鉄に乗る場合は、
エアトレイン + 地下鉄の合計料金は $8.25 となっています。エアトレインの支払いは、Jamaica 駅 または Howard Beach駅にて行います。
ニューヨークの空港の行き方はこちらです。
ニューヨーク空港ガイド 2023年最新!おすすめの行き方 JFK空港 ニューアーク空港 ラガーディア空港からマンハッタンへ
メトロカードの購入方法
券売機でメトロカードにチャージします。
券売機は地下鉄の駅にあります。バス乗り場には券売機は通常ないので注意しましょう。
メトロカードにチャージ時の最低金額は、$5.80 です。ちょうど 2回分の乗車料金です。
メトロカードの券売機での支払い方法は、クレジットカード、または、現金が使えます。
乗り放題のメトロカードは、使用後、複数人での利用を防ぐために、一定時間利用できなくなります。
一方、金額をチャージしたメトロカードの方は、乗るたびに引き落とされるカードなので、複数人でシェアして使用することができます。
ニューヨーク地下鉄の乗り方
メトロカードは、改札の入り口で、メトロカードのカードリーダーを通して、ゲートを通ります。
メトロカードを通して料金が引き落としされると、ゲートのバーを押して前へ進み通ることができます。
カードが上手に通らないと、ゲートのバーが動きません。カードを通すスピードは、速すぎても遅すぎてもだめで、すっと通すとうまく読み込んで通れます。
ニューヨーク地下鉄で改札を出る方法
ニューヨークの地下鉄の改札から出るとき、日本から来る旅行者はよく迷ってしまいます。
地下鉄の電車を下車して、改札を出るときは、チケットの確認はありません。
そのままゲートを通って出ていけば大丈夫です。
ニューヨーク バスの乗り方
ニューヨークのバスの乗り方 の記事で詳しく紹介していますが、バスの料金やバスの支払い方法の要点をいうと以下のようになります。
バスの支払い方法
ニューヨークのバスは、ニューヨークの地下鉄と同じように、メトロカード、もしくは、OMNYで支払いができます。
バスで現金払いの場合は、おつりがでないのでピッタリの金額で支払います。
ニューヨークのバスは、時間帯によっては、マンハッタンで道が大混雑し、なかなか進まないことも多いので、旅行者にはあまりおすすめではないかもしれません。
とはいえ、地下鉄では行きずらい場所へ行くのに、バスだと便利な時もあります。バスの路線は複雑なので難しいのですが、グーグルマップを利用すれば、旅行者でも活用できます。
バスの料金は前払い
バスは料金前払いです。先頭の運転手さんのいるところから乗車し、メトロカードを機械に通す、または、OMNY で、クレジットカードのタッチ決済などで払います。
バスを下車するときは、混雑時は、後方のドアから、空いている時は、前方のドアでも、降りやすいところから下りて大丈夫です。
セレクトバスの乗り方
通常、バスに乗るときに乗車料金の支払いをしますが、路線によっては、乗車前に先払いするバスがあります。
アッパーイーストサイドとアッパーウエストサイドを結ぶ86ストリート沿いのバスなどで、セレクトバス (Select Bus Service) (SBS) と呼ばれる路線に乗る時です。セレクトバス (SBS) の路線では、バス停に券売機のような機械があるので、そこでメトロカードで支払いを済ませ、レシートを取得して乗車します。
OMNY を利用する人は、乗車時にバス内でタップして支払いをします。
エクスプレスバス
この他、マンハッタンとNYCの遠方エリアをダイレクトに結ぶ、エクスプレスバス (Express Bus) というバスもあります。旅行者は乗る機会はないと思いますが、エクスプレスバスは、料金体系が少し異なり、$6.75 になります。
バスに乗る時、降りる時、知らないと困ることが意外とあったりします。
バスの路線図マップや、バスの乗り方の詳しい内容はこちらをご覧ください。
ニューヨークの地下鉄は乗り換え無料?
ニューヨークの地下鉄やバスは無料で乗り換えができます。
地下鉄の乗り換えは、駅構内でつながっていて、改札の外に出ずに乗り換えができるので、無料で乗り換えができます。
地下鉄からバス、バスから地下鉄、バスからバスへの乗り換えもできます。
地下鉄やバスの乗り換えは、2時間以内であれば無料でできます。ただし乗り換えができるのは、1回のみです。
ニューヨーク地下鉄の子供料金
子供は身長約120cm (44 inch) までは無料で乗車できます。大人同伴で改札を通ります。改札のバーの下をくぐって通り抜けていく子供たちの姿もよく見られます。
メトロカードの廃止
ニューヨークの地下鉄のメトロカードは、2024年くらいまでには廃止になる予定です。現在の所、まだ多くの人がメトロカードを普通に使っています。
メトロカードの廃止に備えて、今、OMNY による、クレジットカードタッチ決済や、Apple Pay などのデジタルウォレットでの支払いに移行しています。すでにほとんどの駅で OMNY が利用できるようになっています。
地下鉄の乗り方
地下鉄は方面によって、入口が分かれている場合があるので、注意して確認してから、地下鉄の駅の中に入場します。
北の方面に行くのは、アップタウン行 (Uptown) です。
南の方面へ行くのは、ダウンタウン行 (Downtown) です。
中に入ってから移動しようと思っても、つながっていない場所もあります。
その場合、ゲートを出て、また料金を払わなくてはいけなくなります。
または、逆方面の地下鉄にとりあえず乗ってしまい、途中駅で地下鉄を乗り換える、ということもできますが、時間のロスが大きいので、できるだけ入る前に確認をしましょう。
ニューヨークの地下鉄の路線図
ニューヨークの地下鉄は、街中に電車が張り巡らされていてとても便利です。
ニューヨークの地下鉄の路線図はこちらです。
現在の電車の場所が表示されるライブマップも登場しています。
ニューヨーク地下鉄アプリ
路線図や運航状況などを手軽にチェックできるニューヨークの地下鉄アプリをスマホに入れておくのもおすすめです。
例えば、以下のアプリなどがあります。
・New York Subway MTA Map (iOS, Android)
・MyTransit NYC Subway & MTA Bus (Android)
夜のニューヨークの地下鉄 治安
夜のニューヨークの地下鉄は24時間運行なので、終電の時間を気にする必要がありません。
しかし、夜間になると、走る地下鉄の本数が減り、地下鉄の路線図も変わってしまいます。
深夜から早朝にかけての午後11時から早朝7時頃は、乗車客も少なく、ここしばらく犯罪が増えていることもあり、利用を控えるのが安心だと思います。
ニューヨークの地下鉄 快速と各駅停車
ニューヨークの地下鉄は、快速(エクスプレス)の電車と各駅停車(ローカル)の電車があります。同じホームに3種類くらい違う電車が入ってくるので、必ず行き先を確認してから乗りましょう。
ニューヨークの地下鉄 時刻表
ニューヨークの地下鉄の時刻表はあっても正確ではないです。
5-10分くらいで来るかな程度で、期待し過ぎず、時間に余裕をもって乗るようにしましょう。
地下鉄のホームの電光掲示板に、次に来る電車の時間が表示されます。大体あっていますが、その通りに来ないこともあります。
ニューヨークの地下鉄にエレベーターはある?
ニューヨークの地下鉄を利用して、空港からくる場合、スーツケースを持っての移動になるので、地下鉄の駅にエレベーターがあるかどうか知りたい人も多いと思います。
その場合こちらの地図が参考になります。
→ エレベーターがある地下鉄駅マップはこちら
ニューヨークの地下鉄 運行状況
ニューヨークの地下鉄は、1904年から続くとても歴史ある交通システムなので、整備や工事が多く、特に、週末は路線の変更や閉鎖などスケジュールの変更が頻繁にあるので注意が必要です。
MTA (The Metropolitan Transportation Authority) の 公式ページ で、地下鉄の運行状況が確認できます。
ニューヨークの地下鉄あるあるなのですが、乗った電車が、駅を飛ばして走ったり、全然違う路線を走ったりすることが時々起こります。これはニューヨークに何年住んでも回避できません。当たってしまう時は当たってしまいます。でも、ニューヨーカーたちはみんな笑って許します。なので、ゆったりとした広い心でニューヨークの地下鉄に乗ってみてください。
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