ニューヨークのブルックリン美術館に、オバマ元大統領夫妻の肖像画が、期間限定でやって来ています。今回やって来ているのは、ワシントンDCのナショナルポートレートギャラリー所蔵、ケヒンデ・ワイリー (Kehinde Wiley) さんによる、バラク・オバマ (Barack Obama) 元大統領の肖像画と エイミー・シェラルド (Amy Sherald) さんによる、ミシェル・オバマ (Michelle Obama) 元ファーストレディの肖像画で、全米各地を巡るツアーの2番目として、ブルックリン美術館にやってきました。
オバマ元大統領夫妻の肖像画は、ブルックリン美術館で、8月27日から10月24日までの約2ヶ月間、展示が行われます。
アメリカでは、初代大統領のジョージ・ワシントン以来、大統領の退任後、公式となる肖像画が描かれる慣習があり、そんな歴代大統領の肖像画は、ホワイトハウスやワシントンDCのナショナルポートレートギャラリーに飾られています。
2009年から2017年まで大統領を務めた、オバマ大統領とミシェル夫人の公式肖像画は、2018年に描かれました。これまでの典型的な肖像画とはガラッと雰囲気が違う、色鮮やかな現代アートの作品で注目を集めました。そんなオバマ大統領とミシェル夫人の肖像画2作品が、現在、全米ツアー中で、全米各地の美術館で、順番に期間限定で展示が行われます。
全米ツアーの出発点となったのは、シカゴ美術館でした。6/18 – 8/15 の期間で展示を終え、二番目の開催地、ニューヨークのブルックリン美術館で、昨日、8月27日から展示がはじまりました。
オバマ元大統領を描いたのは、ニューヨークで活動するアーティスト、ケヒンデ・ワイリー (Kehinde Wiley) さんです。ケヒンデ・ワイリー (Kehinde Wiley) さんは、ポートレートを得意とし、カラフルな色使いや、花や緑などが登場する美しい背景を描く現代アート的な側面と、古典西洋美術的な人物描写をし、現代アートと古典アートを融合した感じの作風で知られています。オバマ元大統領の肖像画作品も、花と緑に囲まれた、背景の爽やかな緑がとても印象的です。
2019年には、タイムズスクエアに、ケヒンデ・ワイリー (Kehinde Wiley) さん作の騎馬像が登場していました。
ミシェル夫人を描いたのは、当時あまり知られていなかった黒人女性アーティスト、エイミー・シェラルド (Amy Sherald) さんです。以前は、ボルチモアを拠点としていましたが、現在は、ニュージャージー州で活動しています。
白と水色基調の爽やかな作品で、ミシェル夫人をさらに際立てています。
オバマ夫妻の肖像画は、ブルックリン美術館にて 10月24日まで展示され、通常のチケットで鑑賞できます。
ブルックリン美術館は、オバマ元大統領の肖像画を描いた、ケヒンデ・ワイリー (Kehinde Wiley) さんをはじめ、アフリカ系アメリカ人アーティストをフィーチャした特別展を開催していたりと多様性溢れるアーティストの展示が特徴です。
オバマ夫妻の肖像画は、ブルックリン美術館での展示の後は、カリフォルニア州のロサンゼルスカウンティー美術館で、11月5日から翌1月2日まで、ジョージア州アトランタのハイミュージアムで、1月14日から3月20日まで、最後は、テキサス州ヒューストン のヒューストン美術館で、4月2日から5月30日まで展示が行われます。
シカゴ美術館、そして、今後展示が行われる、ロサンゼルスカウンティー美術館、ハイミュージアム、ヒューストン美術館は、どこも素晴らしいコレクションを誇り、見どころの多いミュージアムなので、合わせて、美術館を訪れてみるのもおすすめです。
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