ホイットニー美術館で Julie Mehretu 特別展開催中!今注目の黒人女性現代アーティストの未来的な抽象アートの世界

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ニューヨークの人気コンテンポラリーアートミュージアム、ホイットニー美術館では、最近よく耳にすることが多い話題のアーティスト、Julie Mehretu の特別展が、はじまりました。Julie Mehretu さんは、エチオピア出身で、ニューヨークとベルリンを拠点に活動している黒人女性アーティストで、抽象アートを専門としています。20世紀中頃、ニューヨークを中心に隆盛だった抽象表現アートの作品とは、また一味違った、近未来建築のようなどこか別世界の雰囲気がある、独特の世界感が光る個性的な作品が多く、そんな数々の作品が展示されています。

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ホイットニー美術館は、ニューヨークのダウンタウン、ハドソン川沿いのミートパッキングディストリクトにあるアメリカアートのミュージアムです。ミートパッキングディストリクトというエリアは、かつて倉庫街だったエリアで、味のあるレンガ造りの建物が並んでいて、そんな中、おしゃれなレストランやお店が点在しています。昨年は、さすがに人通りが少なかったのですが、レストランにもお客さんが戻り、だいぶ活気を取り戻して来ています。

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ホイットニー美術館では、ミュージアムのコレクションの中からテーマを決めて展示が行っている定番作品の並ぶ、常設展の他、期間限定で行われる、特別なテーマで開催される特別展と両方を幅広く楽しむことができます。
そんなホイットニー美術館で、3月25日にはじまったばかりの注目の新特別展が、エチオピア出身の黒人女性アーティスト、Julie Mehretu さんの個展、Julie Mehretu: Mid-Career Survey です。
会場となっている5階のギャラリーには、たくさんの人がやって来ていて活気がありました。

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Julie Mehretu さんは、抽象アートを専門としているアーティストですが、よく目にする20世紀中頃の抽象表現主義の作品とは、かなり雰囲気が異なっています。直線や曲線、幾何学図形などが織り交ぜられながら、雰囲気の異なるいくつもの層から作品を構成し、近未来建築のデザインのような緻密で複雑な個性的な抽象アートの作風となっています。

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Julie Mehretu さんは、エチオピア出身で、アメリカには、ロードアイランド・スクール・オブ・デザイン(RISD) に留学でやって来ました。2005年には、天才賞ともいわれる、マッカーサー・フェローに選出され、その後も順調に活躍を続け、現在は、ニューヨークとベルリンを拠点に活動しています。最近では、グッゲンハイム美術館で開催されたアーティストがキュレートする面白い特別展、Artistic License にも登場していて、昨年、タイム誌による世界の影響力のある人々、Time 100 in 2020 にも選ばれた注目のアーティストとなっています。

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雰囲気の全く異なる2層から構成し、未来的な雰囲気が感じられる立体感のある作品になっています。Julie Mehretu さんの最もよく知られたスタイルです。

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世界地図が描かれているような感じの作品、”Looking Back to a Bright New Future”。こちらも2層構造となっています。

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水墨画風の作品もありました。

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こちらも墨絵のような雰囲気です。

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ハドソンリバー越しの絶景が見渡せる、ソファがある休憩スペースにも作品が飾られています。最近よく手掛けているのが、フルイドアート風の作品です。

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こちらは、ホイットニー美術館による Julie Mehretu さんと今回の展示の紹介映像です。

ニューミュージアムでも、現在、黒人アーティストのグループ展が開催されていて、Julie Mehretu さんの作品も展示されています。

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6、7階は、常設展です。6階では、エドワード・ホッパーや、ジョージア・オキーフをはじめ 1900年から1965年までのアメリカ人アーティストの絵画展が行われていて、アメリカにおけるシューレアリスムの面白い作品などもあります。7階では、様々なクラフトアート作品が展示されています。

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アート鑑賞に疲れたら、外に出てみるのもおすすめです。周囲の街並みや、エンパイアステートビル、ワンワールド、ハドソンリバーなど、ニューヨークならではの光景が広がっています。

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8階では、現在は、終了してしまいましたが、“Working Together: The Photographers of the Kamoinge Workshop” と題された、ニューヨークの黒人フォトグラファーコレクティブの写真展が開催されていました。

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ニューヨーカーに人気で、ニューヨークと関係の深いグループの写真展ということで、こちらも大盛況でした。

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1階のギャラリーでは、パキスタン出身でニューヨークで活動するアーティスト、Salman Toor の特別展、How Will I Know が行われています。ピカソの若い頃など20世紀初頭の近代アート風の作風で、珍しい緑を基調とした作品が並んでいて、緑の時代と言った感じになっています。

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1階のレストランは、カフェに変身しています。

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以前、ガバナーズアイランドの教会で描かれていた シャンテル・マーティンのアート で紹介したことがある、一度見たらなぜか記憶に残るあのシャンテル・マーティンさんの作品がホイットニー美術館の入口にも描かれていて、人気がうかがえました。

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ホイットニー美術館の基本情報は、こちらです。

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ホイットニー美術館で Julie Mehretu 特別展開催中!今注目の黒人女性現代アーティストの未来的な抽象アートの世界 was last modified: 4月 3rd, 2021 by mikissh