ニューヨーク市博物館 歴代のNYパブリックアート & ニューヨーク400年の変遷 “NY AT ITS CORE”

MCNY 2017 (6)

ニューヨークのアッパーイーストサイドにあるニューヨーク市博物館 (Museum of the City of New York) では、400年近いニューヨークの歴史を振り返る展示 “NY At ITS CORE” の一周年を記念し、明日、11月19日(日)までの一週間、入場無料で開放されています。久しぶりに訪れ、見学してみましたが、ニューヨークの歴史を時代毎に、その当時の遺品やインタラクティブな展示を通して、楽しく学べるようになっていました。また、そんな歴史と合わせて、ニューヨークのパブリックアートの変遷も特集されていて、振り返ってみるパブリックアートいう珍しい展示はなかなか貴重で楽しめました。

MCNY 2017 (22)

ニューヨークの歴史を振り返る話題の展示、”NY AT ITS CORE” と一緒に、その他のニューヨークに関連するおもしろい様々なテーマの展示も紹介します。

ニューヨークの歴史 NY AT ITS CORE

MCNY 2017 (1)

まず何と言ってもニューヨーク市博物館で現在行わている展示の中で、注目を集めていて、一番見応えがあるのが、”NY AT ITS CORE” です。1階で、大きく3つに区切った時代のセクションに分かれ開催されています。

港街のニューヨーク PORT CITY

一つ目は、17世紀前半1609年から19世紀後半1898年までの新大陸で、商業的に重要な港の街 “PORT CITY” だったニューヨーク(NYC)。ニューヨークは、オランダ東インド会社のために探検していたヘンリー・ハドソンにより、1609年に発見され、その後、1624年に、ニューネーデルランドの都市、ニューアムステルダムは、オランダの植民地なりました。その後、1664年、イギリスに支配権が移り、アメリカとして独立し、アメリカの最大の都市、港街へと成長していきます。

MCNY 2017 (20)

ニューヨークの初期の頃の重要人物やテーマについてインタラクティブに学べるようになっていました。

MCNY 2017 (21)

ミュージカルですっかり知名度を上げた、アメリカ独立戦争前後に活躍し、初代財務長官にもなったアレキサンダー・ハミルトンも特集されています。

MCNY 2017 (29)

ミュージカル ハミルトン ブロードウェイの大ヒット作徹底紹介

ハミルトンらの活躍もあると思いますが、商業の盛んな港街から金融の一大中心地となっていきます。

MCNY 2017 (28)

増大する移民たちの支持を集めた民主党の政治拠点 Tammany Hall が、William M. Tweed の下、汚職をはじめとしたあの手この手の様々な手法を用いて、絶大な政治力を誇った時代がありました。

MCNY 2017 (27)

そんな有名な政治家のボスは、ニューヨークの観光地にもなっている墓地に眠っています。

ニューヨーク ブルックリンの知られざる観光地?!グリーンウッド

フランスからの贈り物で、ニューヨーク、アメリカの象徴ともなっている自由の女神像も展示されています。

MCNY 2017 (26)

現在でもニューヨークの観光名所として大人気の自由の女神。1886年に完成した自由の女神の歴史を知っていますか?こちらでも詳しく紹介しています。

自由の女神の楽しみ方 行き方 予約 知っておきたい観光情報 徹底紹介!

世界を代表すると都市NYCへ WORLD CITY

二つ目のセクション “World City” では、1898年から2012年までニューヨークが北米最大の港街から、世界を代表する都市へと変遷して行った様子が紹介されています。

MCNY 2017 (19)

ニューヨークは、20世紀前半、Roaring 20’s と呼ばれた時代があり、数多くの高層ビルが建設されたりし、特に繁栄していた時代でした。

MCNY 2017 (17)

その後、大恐慌、ニューディール政策、第2次世界大戦と、歴史的に重大なイベントが起こり、今では信じられませんが、1975年にはニューヨークが財政破綻寸前の時代もあったりしました。2001年には全世界を震撼させたテロ事件など様々な時代と出来事を経て、現在のニューヨークに至っていることが分かります。

MCNY 2017 (31)

ニューヨークの未来 FUTURE CITY LAB

最後のセクションは、未来のニューヨークをテーマとした “Future City Lab” となっています。現在、ニューヨークで問題となっているテーマが紹介されたり、映像の中に、入り込みインタラクティブに未来を体験して遊ぶことができます。

MCNY 2017 (14)

地下では、ニューヨークの歴史に関する約30分間の映像作品、Timescapes を見ることができるので、歴史好きの人は、展示と合わせて見てみるのがおすすめです。

ちなみに、こちらは、ニューヨーク市博物館により、1992年に製作されたもののようです。Timescapes を見に行けない人は、こちらも良くできたドキュメンタリーです。

かなり長いですが、こちらのドキュメンタリーも良くできています。

NYCのパブリックアート Art in the Open

先日、はじまったばかりの展示が、ニューヨークのパブリックアートの歴史を紹介する “Art in the Open” です。今年は、ニューヨークの現在のパブリックアートを形作って来た NPO、Public Art Fund の設立から40周年を記念しての展示だそうです。
ニューヨークに飾られたこれまでのパブリックアート作品が年表で紹介されており、懐かしいものも色々とありました。

MCNY 2017 (12)

LA の The Broad で見かけた The South Bronx Bronzes も1989年にパブリックアートとしてニューヨークに置かれていました。

ザブロード LAダウンタウンの新コンテンポラリーアートミュージアム The Broad

いくつかのNYのパブリックアートの作品は、実物の作品、模型、ビデオなどで詳しく紹介されています。

MCNY 2017 (4)

ニューヨークの地下鉄の駅には、アートがたくさん隠れています。面白い作品が色々あるので地下鉄の駅で見渡してみてください。

MCNY 2017 (11)

例えばこんなアートいっぱいのまるでミュージアムのような駅もあります。

セカンドアベニューライン開通!ニューヨークの新しい地下鉄 450万ドルの駅のアートミュージアム

過去のパブリックアートだけでなく、今現在でも楽しめるパブリックアートも紹介されています。

MCNY 2017 (7)

例えば、現在、ニューヨークには、恐れを知らない少女像やアイウェイウェイのフェンスをテーマとした作品があります。

恐れを知らない少女像 vs チャージングブル!ニューヨークで話題の新パブリックアート

アイウェイウェイ ワシントンスクエアパークにインスタ映えパブリックアート登場!

キラキラと美しいシルバーの世界 New York Silver

ニューヨークで銀と言うとティファニーが思い出されますが、ティファニーの歴史あるシルバーウェアと現在のコンテンポラリーシルバーウェアを対比し、紹介した展示 “New York Silver” が開催されています。

MCNY 2017 (23)

女性の活躍 Beyond Suffrage

ニューヨークでの女性のアクティビズムや政治活動をテーマとした展示も行われています。ヒラリーさんのスーツも展示されていました。

MCNY 2017 (2)

この他、ニューヨークでのアクティビズムの歴史、ニューヨークとサルサと言った珍しい展示もあり、ニューヨーク、歴史好きは楽しめる内容となっています。

MCNY 2017 (30)

明日までは入場無料です!
→ ニューヨークシティ博物館が1週間入場無料です!

Museum of the City of New Yorkニューヨーク市立博物館
1220 5th Ave, New York, NY 10029 (103 St) MAP
開館時間: 10am – 6pm
休館日:Thanksgiving Day, Christmas Day, New Year’s Day.
入場料:
大人 $18
シニア・学生(ID要) $12
19歳以下 無料
※ ニューヨークパスでも入場できます。

ゴシップガールファンたちにも人気のスポットです。

ゴシップガールツアー!NY有名ロケ地巡り アッパーイーストサイド

ニューヨーク市博物館 歴代のNYパブリックアート & ニューヨーク400年の変遷 “NY AT ITS CORE” was last modified: 11月 18th, 2017 by mikissh