メトロポリタン美術館ファッション展 アメリカのファッション In America: A Lexicon of Fashion

メトロポリタン美術館では、毎年恒例となっているファッション展が、今年もはじまりました。例年は、MET Gala 開催後の春の5月からはじまりますが、今年は、Met Gala が9月開催となり、ファッション特別展も9月からスタートしました。メトロポリタン美術館 ファッション特別展は、アメリカのファッションをテーマとした、”In America: A Lexicon of Fashion” です。2部構成の特別展となっており、前半となる特別展が、エジプトのギャラリーの地下にある、MET のファッション部門、コスチュームインスティチュートのギャラリーにて現在開催されています。1940年から現在に至るまでの100点にものぼるドレスやスーツなど様々な個性的なファッション作品が、ずらりと展示されています。

メトロポリタン美術館では、毎年、ファッション展が開催され、ファッション好きが集まる、人気の特別展になっています。例年より遅れての開催となっている今年も、早速、思い思いのファッションに身を包んだお洒落な人々がたくさんやって来ていて、盛り上がっていました。

メトロポリタン美術館の設立150周年目だった昨年、2020年は、波乱の年となってしまいましたが、Met Gala が中止となる中、特別展だけはスケジュールを変更し行われました。時をテーマとした素晴らしいファッション展、About Time – Fashion and Duration が開催されました。

そして、ようやく落ち着いて来た今年は、例年5月に開催される Met Gala のスケジュールも9月初旬に行われ、ファッション展も9月18日からスタートしています。そんな変則的なスケジュールに合わせ、今回はじまったアメリカをテーマにしたファッション展は、今年と来年を合わせた2部構成の特別展となっています。

第一幕となる今年の展示、In America: A Lexicon of Fashion は、9月18日から来年の9月5日までほぼ一年間の展示となる一方、来年5月5日からは、新たに第二幕、In America: An Anthology of Fashion も同時開催されます。

第一幕の会場となっているのは、正面右手、エジプトのギャラリーの中央の地下にある、メットのファッション部門、コスチュームインスティチュートのギャラリーです。ギャラリー内の人数制限を行っているため、混んでいる時には、エジプトのギャラリーエリアにまで、行列が続いていて、デンドゥール神殿のある広場の端に伸びて行きます。

今年と来年の展示、In America では、アメリカのファッションがテーマとなっていて、よく知られたアメリカのファッションデザイナーから、若いデザイナーによる新ブランドまで幅広い作品が展示されています。
ファッション展のメインの会場へと続く階段そばにあるギャラリーから展示はスタートします。会場内は、いくつかのテーマ毎に展示が行われています。最初のエリアは、懐かしい雰囲気のキルトやパッチワークの作品が並んでいます。作品には、それぞれのファッションを表現したキーワードが表示されています。

地下のメインギャラリーで、出迎えてくれるのが、Christopher John Rogers の作品、赤紫色のチェック柄の迫力あるドレスです。

左手には、Rodarte を創業した Laura & Kate Mulleavy の豪華な青いドレスが登場します。

アメリカらしい青いドレスといえば、Oscar de la Renta のクリエイティブディレクターの Laura Kim & Fernando Garcia デザインの青いドレスもとても素敵でした。

地下のギャラリーは、入口から時計回りに進んで行きます。展示は、ぐるりと一周するだけでなく、途中、何列もの展示ラインがあるので、混み具合によっては、空いている場所からどんどん見て行くといいと思います。

Dauphinette で知られる、Olivia Cheng デザインのドレスです。
ピュアなイメージの可愛らしいデザインでとても素敵です。
Olivia Chengさんは、ニューヨークで活動する、独学でファッションを学んだ、23歳のデザイナーです。

本物のお花と葉っぱをデザインに取り入れていて、可愛いデザインに加え、サステナブルな素材など新たな視点を持った面白いブランドです。

Humor と銘された、ニューヨークのファッションデザイナー、Christian Francis Roth のクレヨンで描いたようなくっきりとしたビビッドなデザインの面白いドレスです。

ふんわり可愛らしいこちらのドレスは、アナスイです。

アメリカ出身、ロンドンで活動する20代のデザイナー、Conner Ives さんの “The 9–5 Working Girl”。フェルト地に自然いっぱいの風景画が描かれています。デザインだけでなく、作品のタイトルも面白いとても個性的なデザイナーさんです。

思わず目が合ってしまった、とても目をひくシューレアリスム風の面白いデザイン。

アメリカらしいデニムのファッションもあります。通常ファッション展では、あまり見かけない素材なので逆に新鮮でした。

2019年誕生の新ブランド、SC103 など今まで見たことがない斬新なデザインの作品も色々ありました。

1階と地下を結ぶ階段には、アメリカ国旗のドレスやセーターなどが飾られています。

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今までの METファッション展
・ 川久保玲 コムデギャルソン特別展
・ 美しく幻想的な超豪華ドレス展
・ 感動のカトリックのファッション展
・ キャンプファッション特別展
・ MET150周年 ファッション展
・ アメリカのクラシック映画の世界へ In America: An Anthology of Fashion
・ アメリカのファッション In America: A Lexicon of Fashion

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