アメリカ インフレそろそろ天井?!40年振りの記録から若干下落 4月の消費者物価指数 CPI 8.3%

アメリカでは、昨年以来、高いレベルのインフレが続いており、日常でも物価の上昇を感じることが多くなっています。昨年12月以降、消費者物価指数(CPI) が、7%以上となっており、40年振りの高水準が続いています。特に3月は、8.5%と40年振りの記録を更新しました。そんなインフレへの注目が高まる中、今日、先月4月の消費者物価指数が発表されました。CPIは、昨年4月から今年4月までの一年間で、8.3%と依然高いレベルのインフレが続いていますが、40年振りの高い数値となった3月の8.5%からは若干の下落となっています。4月1か月間の上昇率は、0.3%となり、3月の1.2%と比べると大幅に緩和しています。

アメリカでは、100年振りのパンデミックへの対策として大規模な金融緩和、経済刺激策が行われてきましたが、そんなパンデミックから日常への変遷期にあります。昨年末頃からは、オミクロンの大流行により雇用やサプライチェーン問題から高い水準のインフレになっていましたが、さらに今年2月からはロシアによるウクライナへの侵攻という少し前には予想していなかった混乱も加わり、3月は40年振りの高い消費者物価指数 (CPI) を記録しました。

アメリカでは、パンデミック以降、FF金利(フェデラル・ファンド金利)がゼロの状態が続いていましたが、インフレ抑制のため、3月には25bp、今月5月には50bpのFF金利の利上げが行われ、利上げは今後もしばらく継続されていくことが予想されます。6月からは、保有債券の売却など量的緩和の解除も予定されています。

アメリカ中央銀行 FRB 金利 0.5% 利上げへ 2000年以来のFF金利50bpアップ

インフレの動向に注目が集まる中、今日、アメリカ労働統計局 (Bureau of Labor Statistics) は、4月の消費者物価指数 (CPI) を発表しました。12月のインフレ率 は、一年間で 7%、1月のインフレ率 は、7.5%、2月のインフレ率 は、7.9%、3月のインフレ率 は、さらに上昇し、8.5% と高い数字が続いていましたが、4月は、3月の記録を若干下回る 8.3% となりました。市場の予想値、8.1%よりは、若干高い数値となっています。


(tradingeconomics.com)

4月になり、ようやくガソリンをはじめエネルギー関連の価格が下落し始めました。そのことが影響し、CPI の一ヵ月間の上昇率は 0.3% と2021年8月以来最も低い水準となっています。
変動の激しい、エネルギーと食費を除外した、コアCPIは、6.2%と高い水準で推移しています。一ヵ月間のコアCPIの上昇率は、3月の0.3% から上昇に転じ、4月は、0.6% となっています。インフレが、通常あまり変化しない安定価格のものにまで広く及んでいることが伺えます。

様々な項目の中で、4月に、価格の上昇率が高かったのは、交通全般です。みんなが一斉に旅行に出かけるようになったこともあり、特に航空券は、なんと18.6%も上昇しています。その他、食費の 0.9% (特に自宅での食費 1.0%)、新車の 1.1%、住居の 0.5% など、全般的に色々なものの価格が上昇しています。

エネルギー関連の他、アパレルや、中古車などでは、減少に転じています。詳細は、こちら です。

ようやくオミクロンの大流行が収まり、通常モードに戻り、供給が正常化し、インフレも落ち着くのではないかと期待していましたが、ロシアによるウクライナ侵攻がはじまってしまいました。経済制裁と戦禍により、エネルギーを中心に様々なコモディティ価格の上昇がしばらく続き、インフレももう少し長い期間に渡って継続する可能性が高くなっています。

ロシアへの厳しい経済制裁 SWIFT送金遮断と中央銀行資産凍結 食品また値上がる?

昨年2021年春頃から既にインフレの影響が出はじめていて、それから一年以上経つため、そろそろインフレは落ち着いていくかもしれません。ただし、ロシア、ウクライナ問題による、石油や天然ガスなどエネルギー関連の価格の動向が、大きな影響を与えていくことになりそうです。

パンデミックにより様々な物の需給が急速に変動しやすく、金融緩和によるアセットバブルの状態の現在、利上げもはじまるということで、株式市場をはじめ、様々な資産の価格も大きく変動しそうです。インフレ時には、インフレに連動したアメリカ国債、インフレ連動債もあります。I-Saving Bond は、現在、利率が これまで最高の9.62% となっています。一年間の上限額がありますが、タックスリターン時に追加で購入する選択肢もあります。

I Savings Bond って何?インフレ時におすすめ 現在年利7.12% 預金的に使えるインフレ連動アメリカ国債

インフレで最近本当にアメリカの物の値段が高くなっていますが、お得にお買い物する方法も色々あるので、この機会に利用してみるのもいいかもしれません。

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アメリカ インフレそろそろ天井?!40年振りの記録から若干下落 4月の消費者物価指数 CPI 8.3% was last modified: 5月 17th, 2022 by mikissh