ニューヨークを代表するミュージアム、メトロポリタン美術館が、いよいよ明日、8月27日からメンバーのみ、8月29日から一般開放されます。コロナにより、3月13日以来ずっと閉鎖が続いて来ましたが、5ヵ月半ぶりの開館となります。通常の25%以下の人数制限、マスク着用、営業日・時間の短縮などコロナ対策特別ルールの下での再開となり、閉鎖前とは、かなり違ったミュージアム体験になりそうです。特に大きな変更が、時間指定の事前予約制になることで、時間指定チケットを事前に購入するか、または、メンバーや、ニューヨーク州在住者、観光パス利用者なども時間指定の事前予約をすることが推奨されています。
ニューヨークシティでは、3月中旬から全ての観光スポットが閉鎖されていましたが、今週月曜日の 8月24日からミュージアムがオープン となり、屋内の文化・エンターテイメント施設が再開可能となりました。続々と多くの観光スポットが再開し始め、今後の予定も発表されています。
ニューヨークの数あるミュージアムの中で、一早く 再開予定 を発表していたのが、ニューヨークを代表する世界有数の美術館、メトロポリタン美術館ですが、予定通り、8月29日から一般再開がスタートします。
メトロポリタン美術館の開館日
メトロポリタン美術館の開館日は、木曜日から月曜日までの週5日となり、木曜日、金曜日は、正午から午後7時まで、土曜日から月曜日までは、午前10時から午後5時までと、営業日数、時間を短縮し、さらに時間当たりの入館者数を制限してのリオープンとなります。
一般再開に先立ち、明日、8月27日、28日は、正午から午後7時まで、メンバーのみのプレビューとしてオープンし、事前予約なしで訪問することができます。
事前予約の方法
リオープンデーとなる、8月29日からは、入館者数を25%以下に制限するため、オンラインで時間指定の事前予約が必要になります。
メンバー、ニューヨーク州在住者、ニューヨーク州、ニュージャージー州、コネチカット州の学生、ニューヨークシティパス や ニューヨークパス などの観光パスの利用者は、事前予約ページ から、日時と時間を指定し、予約をしておきます。
通常の入場料金で入場する一般の人は、時間指定チケット購入ページ から、時間指定されたチケットを購入します。
事前に予約した時間に美術館へ行き、入口で、時間指定のチケットまたは予約をスキャンし、入館します。予約のみの人は、その後、メンバーカードやID、観光パスなどを提示し、必要に応じて料金を支払ったりして入場します。ここしばらくは、旅行者は少なく、ローカル中心となるので、それ程混み合うことはなく、直接訪問しても入館できる可能性が高いと思いますが、前もって予定が立てられる場合は、事前に予約しておくと安心だと思います。
コロナ対策特別ルールの入館
事前予約以外にも様々なコロナ対策特別ルールがあります。
・ 入館前には、検温が行われ、100.4°F (38°C) 以上の熱がある場合は、入館できません。
・ 館内では、マスク着用、ソーシャルディスタンスをしっかりと保つことが求められ、ハンドサニタイザーが用意されています。
・ コートチェックや飲食スペースの大部分は、閉鎖となっています。American Wing Cafe のみのオープンで、飲み物を購入できます。
・ ツアー、レクチャー、コンサートなどイベントは、当面、開催されません。地図などプリント類は、用意されていないので、デジタル地図 を利用します。
・ ビジターガイドは、こちら です。
夏ともなれば、普段は、人でいっぱいのメトロポリタン美術館ですが、ゆっくりと静かな環境で、鑑賞を楽しめることは、間違いないと思います。
再開後の新展示
今年の春から夏にかけて予定されていた、メトロポリタン美術館150周年記念展、Making The Met, 1870—2020 は、スライドし、8月29日から2021年1月3日まで開催されます。
その他、Jacob Lawrence: The American Struggle、夏恒例のルーフトップのパブリックアート、Lattice Detour by Héctor Zamora などいくつか新しい展示がはじまります。
ルーフトップは、雨天時は、閉鎖されてしまいますが、メトロポリタン美術館の夏のおすすめスポットです。昨年のルーフトップの展示は、こちらです。
こんな面白い展示の時もありました。今年のアートも楽しみです。
メトロポリタン美術館では狭いギャラリーなど一部は閉鎖となりますが、ほとんどのギャラリーがオープンします。
再開後のメトロポリタン美術館の様子は、こちらです。
中世ヨーロッパのアートに特化した、メトロポリタン美術館の別館、クロイスターズは、9月12日からの再開です。これまで同様、メトロポリタン美術館本館と共通券となります。
メトロポリタン美術館の分館で、アッパーイーストサイドにあった Met Breuer は、残念ながらもう再開しません。
この建物は、フリックコレクションになります。フリックコレクションの本館がリノベーション工事の間、一時的に、移転し、来年の早い時期から、フリックマディソンとしてオープン予定となっています。フリックコレクション も、メトロポリタン美術館同様、フェルメールの作品をはじめ、古典西洋美術の素晴らしい名作のコレクションを誇る美術館です。
待ちに待ったひさしぶりのメトロポリタン美術館への訪問が楽しみです!見どころがたくさんあるので、時間をたっぷりととっていくのがおすすめです。